"Better Angels" Peter Bernstein
Peter Bernsteinのリーダー作はだいたい3年間隔くらいでリリースされているが、参加作もコンスタントに多いのでリーダー作を聴いていなくても久々感はあまり感じない。
最近の参加作は、Pete Zimmerの"Dust Settles" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/501903495.html )、Brad Turnerの"Magnificent" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/501423835.html )なんてのが出てくるので、有名無名関係なく気になるセッションのオファーは受けているんでしょう
ちなみに、1つ前のリーダー作は2020年の下記作
"What Comes Next" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/478729521.html )
メンツは、リーダー作毎に変化しているようで、本作は前々作で共演していたBrad Mehldauを擁したカルテット。
他の2人がVicente Archer, Al Fosterだがこの人選も珍しいと思われる。
Peter Bernstein(G)、Brad Mehldau(P)、Vicente Archer(B)、Al Foster(Ds)
演奏曲は、Peter Bernsteinのオリジナルが4曲に、Mel Torme, Duke Jordan, J.J. Johnsonとスタンダードで全部で8曲
1.Perpetual Pendulum
2.Ditty for Dewey
3.You Go to My Head
4.Born to Be Blue
5.Better Angels
6.Hazel Eyes
7.No Problem
8.Lament
8ビート4ビートのPeter Bernsteinらしいオーソドックス系のサウンド
テーマは概ねギターだけで奏でて、直後のソロはピアノにまわすのが基本の進行
ここはレジェンドBrad Mehldauを立ててると思われる。
即興は、ギターもピアノも基本的にシングルトーンを多用したもので、そのシンプルなフレーズが程よいインパクトになっていてそれが心地良い
ギターソロのバックはピアノ、ピアノソロのバックはギターという感じに伴奏を入れてくるが、それぞれあまり目立つ感じではないが、それでいて存在感はしっかり感じさせる
この辺の塩梅の巧みさはさすがの名手2人といえるところ。
ベース、ドラムも音数を抑え気味にしながら創造性も感じられるツボを押さえた盤石な演奏で、こちらも(当然ながら)侮れない
4曲めと8曲めがギターのソロで奏でられ、アルバムの区切りのような感じに作用している
ベストは2曲め
"Better Angels" Peter Bernstein (https://www.amazon.com/dp/B0D98P4M7H )
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