"Dark, The Light, The Grey And The Colorful" J.D. Allen

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J.D.Allenのリーダー作を買うのはこれが5枚め。前作の紹介は下記。
参加作では、Kris Davisの"Diatom Ribbons" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/502254173.html )とか一連のJeremy Pelt盤に入っているのを聴いてます。

本作はピアノレスの2ベースという構成が特徴的だが、冷静に考えれば低音増強型のサックストリオともいえそう。
その面々は以下のとおり。
JD Allen(Ts)、Gregg August(B)、Ian Kenselaar(B)、Nic Cacioppo(Ds)

演奏曲は、すべてJD Allenのオリジナルでっ全部で12曲。
1.Time (Dilation)
2.Know Thorn
3.Cutting (Room B)
4.Know Rose
5.Cutting (Room A)
6.Vuja De
7.Happiness (Held is a Seed)
8.Petite Suite
9.Code (Switch)
10.Déjà vu
11.Happiness (Shared is a Flower)
12.If They Holler Let Them Go

ビート感のないすべてが即興といった様相の曲が並ぶような曲構成。
Gregg August, Ian Kenselaarとベースが2人いて、それぞれにそれぞれのサウンドを奏でているが、この両者の振る舞いの妙がサウンドの根幹を成しているような印象
ソロ的な箇所はそれぞれで分け合っているので、そもそもの音数の少なさと相まって混沌とせず良い具合に双方の低音が溶け合っているような感じ
J.D.Allenも音数少なめながら存在感のある迫力の音色と印象的なフレーズが、男気を感じさせるようなサウンドで好感触
後半はこの雰囲気のままビート感のある曲があったり、音数も多めの曲が出てきたりと変化があって、聴き続けても単調さに飽きるような展開にはなっていない

ベストはわかりやすい12曲めに

"Dark, The Light, The Grey And The Colorful" J.D. Allen (https://www.amazon.co.jp/dp/B0DBFBFWV1/ )

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