"Music Is Connection" Ryan Keberle
Ryan Keberleのリーダー作を聴くのはこれが3作めで、これまで聞いてきた過去作は以下のとおり
"Considerando" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/500506222.html )
"Bright Moments" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/505864443.html )
"Considerando"から立て続けに本作のリリースとなるが、Camila Mezaが音楽活動を再開したこのタイミングを大切にしたかったんでしょう。
Ryan Keberleを自blogで検索すると、Maria Schneider Orchestra、Darcy James Argue等々と名だたるラージアンサンブルに名前を連ねてまして、それぞれ近作を並べておきます。
"Data Lords" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/477963114.html )
"Infernal Machines" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/481059540.html )
本作はCATHARSISというバンド名義のアルバムだが、実はこのバンドの存在を自分は認知していなかったが、これが5年ぶり6作めの作品とのこと。調べたら過去作は以下のようです。
"Music is Emotion" (https://www.amazon.com/dp/B00BCA1E7A/ )2013
"Live at WNYC Soundcheck" (https://ryankeberle.bandcamp.com/album/live-at-wnyc-soundcheck )2013
"Find The Common, Shine A Light" (https://www.amazon.com/dp/B0764SC5VH/ )2017
"Azul Infinito" (https://www.amazon.com/dp/B01MQCPSBB/ )2017
"The Hope I Hold" (https://www.amazon.com/dp/B07RJ9R8JL/ )2019
メンツはCamila Meza, Jorge Roeder, Eric Doobが固定の4人ということのよう。本作は1曲でゲストが入る。
Ryan Keberle(Tb,P,Vo)、Camila Meza(Vo,G)、Jorge Roeder(B)、Eric Doob(Ds)、Scott Robinson(Ts:9)
演奏曲は、Ryan Keberleが6曲、Jorge Roeder, Eric Doobが各1曲のオリジナルにVictor Jara, Milton Nascimento 等で全部で11曲
1. Throwback Moves
2. Sound Energy
3. Lo Unico Que Tengo
4. Hammersparks
5. Key Adjustment
6. Vera Cruz
7. Sonic Living
8. Cycle
9. Arbor Vitae
10. Shine Intro
11. Shine
大雑把にはコンテンポラリ系サウンドということになるが、そこはかとなくブラジルぽいような雰囲気を持ったサウンド。
もっとも6曲めにブラジルの名曲が入るので、何をか言わんやではあるが…。
Camila MezaのボーカルにRyan Keberleのトロンボーンが絡むフロントに、バッキングはメロディアスなベースが主導しギターが装飾的に入ってくるのが基本か。
聴きどころは随所にあるが、1曲めのCamila Mezaのギターソロが安定感もありつつもの凄く格好良いところは個人的にはかなり惹かれたところ。
Ryan Keberleは、1曲めの冒頭とかでピアノ(エレピ)を弾くがコードを抑える程度で、なんだかんだ本領はトロンボーンにあるのは間違いない。
3曲めとか5曲めのソロとか実に素晴らしい。
4曲めだけがガラッと雰囲気が変わり、高速ビートのドラムとベースに、ゆったりとしたトロンボーンとギターがのっかるトラック。
これが格好良くて好きなのだが、全体からは浮いている印象なのでベストにはしにくい。
ということでベストは1曲めにします。
"Music Is Connection" Ryan Keberle (https://www.amazon.co.jp/dp/B0DB6D58CL/ )
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