"踊絵 Odorie" 坪口昌恭

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自分と同年齢なので60歳になった坪口昌恭の新作です。
直近のアルバムは2023年のOrtance名義による下記作です。
他に、異色といえる坂田明とのトリプルエッジ(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/468530050.html )でのアルバムが近作ということになる。
さらには、教育活動も積極的に行っているようなので音楽活動は充実しているんでしょう。良いことです。

本作のメンツは以下のとおり。
守家巧は自身のリーダー作(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63968017.html )、RM Jazz Legacy等で共演歴が見つかるが、Marty Holoubekとはアルバム上はこれが初共演のよう。
坪口昌恭(P)、Marty Holoubek(B)、守真人(Ds)

演奏曲は2曲めを除いてすべて坪口のオリジナル。
1.Cat Loop
2.Anthropology
3.Lazing Around at Home
4.Lady's Steps
5.Visible From Afar
6.Abori Dance
7.Hyperactive
8.Three Olives

8ビート中心の非4ビート、ポップで美麗でありながら一筋縄ではいかないような気配も感じられる。
守真人のドラムがリズムキープをしっかり担って必要以上に創造的なドラミングに入り込まないところが、テンポ感を盤石なものにして聴き手を置いていかないように作用している。
坪口のピアノは、おおらかな側面ととんがった印象の側面とを持ち合わせたもので、坪口の艶っぽいピアノを楽しめるところも良いところ。
Marty Holoubekは全編エレベを使用しており、そのベースのよく歌うフレーズが、美麗なピアノと饒舌なベースというような感じに対比的に作用して、良い雰囲気を作り出している。
6曲めで少しアフリカ調のボイスが乗るのと、8曲めのイントロでエレピを弾いて、ベースを立てているのが、ちょっと趣向を変えたアレンジになっている

ベストは3曲めにしましょう

"踊絵 Odorie" 坪口昌恭 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0DL4R3MBX/ )

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今日からこのblogは20年めに突入です。今後も似たペースで進めますので、引き続きご愛顧のほどを!

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