"Once Blue" Once Blue
Once Blueは、1995~1997年の2年間だけの活動期間の、Rebecca Martinと、当時交際していたJesse Harrisとのユニット。
唯一、このアルバムだけを作って解散をしてしまったようです。
このアルバムを買うきっかけは、Rebecca Martinの参加と、Kurt Rosenwinkelが客演していることを知ったから。
Kurt Rosenwinkelの初リーダー作は、1996年の下記作なので、その直前くらいというタイミングになる。
"East Coast Love Affair" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00004V057/ )
もっともすでに参加作は、Seamus Blake, Mark Turner, Paul Motian EBBB等々あるので実力は醸成されている時期。
時系列的にはこの直後のライブ音源なんてのも最近発掘されている。
"The Next Step Band Live at Smalls 1996" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/505006123.html )
Rebecca MartinとKurt Rosenwinkelは2008年に共演しており、個人的にはこの作品でRebecca Martinを知りました。
"Growing Season" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57684745.html )
メンツは、Once Blueの2人にKurt Rosenwinkel, Ben Streetらが加わる。
Once Blue:Rebecca Martin(Vo)、Jesse Harris(G,Vo)
Kurt Rosenwinkel(G)、Ben Street(B)、Kenny Wollesen(Ds)、Jim Black(Ds:2)、Bill Dobrow(Per)
演奏曲は、すべてOnce Blueの2人のいずれかのオリジナルで全部で12曲。
1 Save Me
2 I Haven't Been Me
3 Stardust And Snow
4 When The Lillies Bloom
5 Trumansburg
6 Geraldine
7 Where To Now
8 Wait
9 Amateur
10 Now That I've Disappeared
11 I Hate To See You Go
12 Don't Eat Your Heart Out
全体像としては、シンプルなギターの伴奏を中心としたアメリカーナというよりは、よりポピュラーな8ピートを基本としたフォークロックのような楽曲が並ぶ
肝心のKurt Rosenwinkelの演奏だが、ギターが2本入っているのは容易に聴き取れるが、いずれもエフェクトをほぼかけていない音色で、音色だけでKurt Rosenwinkelを認識するのはちょっと難しい
フィーチャのされ方、フレーズの多彩さから、どっちがKurt Rosenwinkelなのかはわかるが、ソロも明確なのは数曲でKurt Rosenwinkelを目的で買うと、ちょっと物足りないか。
研究目的くらいの意義で初期音源を聴くには良いと思う。
が、純粋にRebecca Martinの(入った)ボーカルを聴くアルバムと捉えると、程よく、良い意味で軽さのある心地良いサウンドを堪能できるアルバムで、満足度は相当高い
ベストは1曲めでしょう
"Once Blue" Once Blue (https://www.amazon.co.jp/dp/B000002U0A/ )
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