"Parallels" Joe Sanders

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Joe Sandersの名前を最近あまり聞かないなと思ってたところ、良いメンツでのアルバムが出るのを見つけたので購入を決めたもの。
Joe Sandersの過去作を調べたらリーダー作はこれが3枚めのよう

ただし参加作は、Joshua Redmanの"Where Are We" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/501347031.html )、Ben Wendelの"High Heart" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/479435636.html )とかGerald Claytonの"Happening: Live At The Village Vanguard" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/476984399.html )など良アルバムに入っているので、他のメンバーに埋もれて自分の目に入ってこなかっただけでした。

本作のメンツは以下のとおり、Logan Richardson, Seamus Blakeの2管はかなりそそられるものがあります。
Joe Sanders(B,Ds,P,Vo)
Logan Richardson(As:1-4)、Seamus Blake(Ts:1-4)、Greg Hutchinson(Ds:1-4)、Eliot Sanders(Melodica:4)
Jure Pukl(Ts:6)、Taylor Eigsti(P:10)

演奏曲はすべてJoe Sandersのオリジナルで全部で10曲。
1.dualities
2.Gran'ma
3.j'ai
4.la vie sur la terre
5.Parallels
6.Amalf
7.aligned
8.the rise and fall of pipokuhn
9.orangebleu
10.D.H.

前半4曲がLogan Richardson, Seamus Blakeの2管が入ったライブ音源
後半は、Joe Sandersが1人多重録音を駆使して作り上げ、一部ゲスト的に他の楽器が入ってくるような構成
1,2曲めは短いセンテンスを少しづつ変化させていくようなテーマからソロへと発展させて盛り上がりをみせていくような展開の曲、3曲めはがっつりの4ビート、4曲めはメロディカが入ったちょっとほのぼの系な雰囲気のある曲と、いずれも2本のサックスの熱気のあるサウンドが格好良く聴き応えも充分な演奏
5曲めは少し歌っている声が入るベースソロ、6曲めはJure Puklのサックスをフィーチャしたものだが、クレジットからバックトラックをすべてJoe Sandersが作り込んで、後からサックスを乗っけてもらうような作りなんでしょう。
8曲めはベースだけを多重録音したもので、ピチカートにアルコを乗せ多彩なサウンドにしている
そんな感じで後半はより個人的趣向で強い作り込んだサウンドになっている。
ということで個人的には前半の4曲が聴きどころということになってきます。

ベストは2曲めにしましょう

"Parallels" Joe Sanders (https://www.amazon.com/dp/B0D8YV7L17/ )

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