"Motion I" Out Of/Into
Out Of/Intoというユニットのアルバムだが、このメンツを見たら買わないわけにはいかないでしょう。
BlueNoteレーベルの85周年を記念して、レーベルを代表するメンバーが終結し、このメンツでツアーを行い、その集大成としてリリースに至ったアルバムということらしい。
そんなメンツは以下のとおり。見事なほどに近年話題の面々が揃っている。
Immanuel Wilkins(As)、Joel Ross(Vib)、Gerald Clayton(P)、Matt Brewer(B)、Kendrick Scott(Ds)
演奏曲は、Gerald Claytonが4曲, Joel Ross, Matt Brewer, Kendrick Scottが各1曲のオリジナルを提供して全部で7曲。
1. Ofafrii
2. Gabaldon's Glide
3. Radical
4. Second Day
5. Aspiring to Normalcy
6. Synchrony
7. Bird's Luck
4ビートを含むコンテンポラリ系の作品という様相。
サックスのImmanuel Wilkinsは、ビブラフォンのテンションに合わせた温度感での演奏
ビブラフォンのJoel Rossはいく分上げ気味のテンションで、双方が双方に合わせるようにバランスをとっているような印象
この両者が主にフロントを担うが、曲によっては、サックスによるテーマをピアノとビブラフォンがバックアップしたり、ピアノのフロントに対してサックスとビブラフォンがバックアップするなんて曲もあり、さすがに名手揃いの作品は、各人の役割も縦横無尽、変幻自在ということになる
ベースドラムの躍動的な振る舞いもフロントが強いのであまり目立っていない感じだが、全体としてはしっかり良く効いている
オールスター的な面々だが、さすがにツアーをしているだけあって、とりあえず合わせてみました的な内容ではなく、曲構成も複雑そうな難曲が多く並んでいるし、しっかりアレンジされリハーサルも重ねたうえでのレコーディングだと思わせるクオリティ
個人的に耳が引き寄せられたのはピアノのGerald Claytonで、バッキングとかリフにおける ここぞ というところでの創造的なフレーズ使いには、おぉっと思わせられる場面が多々存在していた。
曲によりエレピを使ってもいるが、なんといってもアコピが白眉
ベストは6曲めにします
"Motion I" Out Of/Into (https://www.amazon.co.jp/dp/B0DKF6Q2PT/ )
この記事へのコメント