"Step Into Paradise -LIVE IN TOKYO-" 矢野顕子, 上原ひろみ
矢野顕子と上原ひろみは、2011年にリリースされたあと、2017年に2作めが出ました。
"Get Together ~live In Tokyo~" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61039225.html )
“ラーメンな女たち -LIVE IN TOKYO-” (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64082241.html )
これで打ち止めかと思っていたら、親交は続いていたようで2024年に東京オペラシティで行われたライブを収録したアルバムがリリースされました。
よくよく調べたらコロナ渦にもライブは行っていたようです。
メンツは以下のとおりのデュオ
矢野顕子(Vo,P)、上原ひろみ(P)
演奏曲は以下のとおり、矢野の曲を多めに上原のオリジナル(詩、曲とも)も入っている。
1.変わるし
2.Cantaloupe Island
3.ドラゴンはのぼる
4.Polaris
5.Just the Two of Us
6.Pendulum
7.That Girl
8.ラーメンたべたい
前々作、前作でもそうでしたが、矢野が唄うとたいがいの場合、音楽は矢野サウンドに満たされてしまうんですが、ここでもしっかりといずれの曲も矢野サウンド化しているのは間違いのないところ。
これは、矢野の個性の強さなのでしかたない。
この矢野サウンドだけで文章を書くのではなく、歌唱を意図的に排除して両者のピアノに注視してどう感じたかを書くのがこのblogらしいんでしょう。
そのピアノだが、左右どっちがどっちかを判別するのは(なんとなくはわかるにしても)明確なものは判然としないが…。
いずれのピアノもノリの良さ、打音の強弱、フレーズ使い、抑揚の付けかた、その他認知できていない要素も含めいろんな要素のいずれもが嬉々とした演奏をしていることを彷彿とさせる。
実に生き生きと楽しそうに弾いていることが音を聴いているだけでしっかりと伝わってくるのは、絶対的なテクニックかあるが故の表現の力なんだと思う。
これらは過去3作品のいずれでも感じられることではあるが、それでもこれを聴けるってだけでこの作品を聴く価値が充分にあるといっても過言ではない
最後に、矢野サウンドについて。
2曲めは、最初と最後に、ゲンコツ山のたぬきさんが入る
3曲めがロケットを題材にした歌詞で、最近の矢野のX(Twitter)を眺めていると宇宙への憧れが強いことがわかるが、そんな思いがしっかり伝わってくるような内容で、これは野口聡一さんの作詞だそう。
4,5,7曲めは英語で歌われるが、両人ともNY在住のはずなので自然なことと言えそう
ベストは5曲めにしましょう
"Step Into Paradise -LIVE IN TOKYO-" 矢野顕子, 上原ひろみ (https://www.amazon.co.jp/dp/B0DHGSRJD2/ )
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