"Live 1996" Once Blue
Once Blueは、1995~1997年の2年間だけの活動期間の、Rebecca Martinと、当時交際していたJesse Harrisとのユニット。
1995年に唯一のアルバムをリリースし、その後ライブをしてたようですが、ほどなく解散してしまったようです。
"Once Blue" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/511378242.html )
本作は、1996年に行ったライブ音源が発掘されたものを2018年にリリースしたもの。
これが出たときはなぜか食指が動かず、先のアルバムとこれを最近見つけたら、今度は俄然欲しくなって2枚まとめて入手しました。
Kurt Rosenwinkelの初リーダー作は、1996年の下記作なので、これと同時期の音源ということになる。
"East Coast Love Affair" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00004V057/ )
もっともすでに参加作は、Seamus Blake, Mark Turner, Paul Motian EBBB等々あるので実力は醸成されている時期。
時系列的には同時期のライブ音源なんてのも最近発掘されているが、こちら(Once Blue)が1月19日らしいので、こちらのほうが先に演っていたんでしょう。
"The Next Step Band Live at Smalls 1996" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/505006123.html )
Rebecca MartinとKurt Rosenwinkelは2008年に共演しており、個人的にはこの作品でRebecca Martinを知りました。
"Growing Season" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57684745.html )
さて本作のメンツは、Once Blueの2人にKurt Rosenwinkel, Ben Streetらオリジナルアルバムの参加メンバーが加わる。
Once Blue:Rebecca Martin(Vo)、Jesse Harris(Vo,G)
Kurt Rosenwinkel(G)、Ben Street(B)、Bill Dobrow(Ds)
演奏曲は以下のとおり、すべてOnce Blueのメンバーのオリジナル
1.Introduction
2.4th of July
3.Stardust and Snow
4.Now That I've Disappeared
5.Children and Holidays
6.I Haven't Been Me
7.When The Lilies Bloom
8.Band Intro
9.Save Me
10.Walking
11.Shadow of a Bird
12.Where To Now
13.Geraldine
14.Bury Me in the Ocean Deep
15.Along the Balcony
16.She Stayed There
17.Wait
18.I Wish We Would Have Been Friends
19.Joey
全体像としては、シンプルなギターの伴奏を中心とした、アメリカーナというよりはよりポピュラーな8ピートを基本とした。。という印象は前作と同様だが、フォークロックというよりはよりフォーク色が強めに出ているような感じ
このライブでもKurt Rosenwinkelがメンバーとして参加しているが、こちらもあまりKurt Rosenwinkelらしい個性爆裂な演奏はしておらず、Once Blueの音楽性にのっとったフォーキーな雰囲気を尊重したような演奏で、Kurt Rosenwinkelを聴きたいという欲求にはこちらもあまり応えてはくれない。
もっとも、はしばしにちょこちょことあらわれるフレーズにKurt Rosenwinkelを感じる部分もないことはない。
ソロもほとんどとっていないが、12曲めの後半でのソロがKurt Rosenwinkelらしさをかなり出してきている。
この曲以降の後半では徐々にらしさを出したフレーズを入れ込んでくる。
こちらもRebecca Martinの入ったボーカルを聴くアルバムと捉えるのが正統で、そういうスタンスで聴けば、非常に心地良いサウンドをたっぷりと堪能できるアルバムとして、満足度は相当高い
ベストは6曲めにしましょう
"Live 1996" Once Blue (https://www.amazon.co.jp/dp/B07D2XPGLB/ )
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