"Mountains" Micah Thomas

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Micah Thomasは、Walter Smith IIIを中心としたIn Commonシリーズの2作めに入っていた人
その後はImmanuel Wilkinsのアルバムに続けて入っているが、レギュラーグループというよりは盟友といった立ち位置のような気がする。

本作のメンツは、そのMicah Thomasのリーダー作だが、しっかり盟友Immanuel Wilkinsが入る4管編成。
Micah Thomas(P)、Adam O’Farrill(Tp)、Immanuel Wilkins(As)、Nicole Glover(Ts)、Caleb Smith(Tb)、Kanoa Mendenhall(B)、Kweku Sumbry(Ds)

演奏曲はすべて Micah Thomasのオリジナル。
本作は"Life"、"Processing"、"Hide", "The Mountain"、"Divine"という4つのセクションに分かれているそうで、詳細は https://lydialiebman.com/index.php/2024/07/16/ を参照ということで割愛。
1.Life
2.Processing
3.Lament
4.Libre
5.No answer
6.Hide
7.The Mountain
8.Nomad
9.Collapse
10.Encounter
11.Through
12.Coda

冒頭で、Large Ensembleらしい複数の管楽器による重合的な掛け合いを聴かせる曲が並び。
つづいて2ビートによるマーチを上品に奏でるようなサウンドからフリーフレーバーを感じさせる曲調へと展開があり。
5曲め中ほどでは、Albert Aylerばりの絶叫系フリーを、これはImmanuel Wilkinsが披露しているんだと思うが、Immanuel Wilkinsのこんなサウンドを聴けるのは貴重な気がする。
7曲めはシンバルの強力な煽りが主役然とした振る舞いをするなか、Immanuel WilkinsとAdam O’Farrillとの掛け合いが緊張感を醸成する。
11曲めが大合奏的にフリーをぶちまける渋さ知らズ的な要素を含んだもの。
そんな感じで、曲をまたいだ大きな展開の流れができていて、曲調の振れ幅も相当大きなもの。
激しさと静けさが連続し代わる代わる現れることで聴いている気分に抑揚が出てくるようなことを目指しているような??
アルバムタイトルをみても各曲のタイトルを見ても、曲を聴いてのコンセプトのようなものは感じられないのだが、あとから大きく4つのセクションがあるというのを読み、なんとなく納得。
全体的に、管楽器の振る舞いがおもしろく、フロントの奏でるサウンドを追っているだけで(振れ幅が大きいので)充分刺激的なサウンド。
リーダーのピアノが前面に出て目立つような場面はあまり多い印象はない。
ピアノだけをしっかり聴いていると、なかなか攻めたアプローチをしているのはわかるが、全体のサウンドイメージを重視した作品を作りたかったんだろうなとは感じられる。

ベストは7曲めにしましょう。

"Mountains" Micah Thomas (https://www.amazon.co.jp/dp/B0D5DGLRK2/ )

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