"Say It's So" Nate Radley
Nate Radleyのリーダー作を聴くのはこれが2枚め。前作は2022年の下記。
"Puzzle People" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/485574563.html )
本作はこの前作のメンツ(ギタートリオ)にGary Versaceのピアノを加えたカルテット作で、これは聴かせてもらってます。
メンツは上述のとおりのカルテットで、トリオがレギュラーグループで、ピアノが客演しているような構成ということで良いんでしょう。
Nate Radley(G)、Gary Versace(P)、Jay Anderson(B)、Adam Nussbaum(Ds)
演奏曲は、未確認ですが、すべてNate Radleyのオリジナルで良さそうです。
1.Say It's So
2.For J.A.
3.Shanty
4.Above The Blue
5.Carpathia
6.Interception
7.Purgatory Chasm
8.Hardy Har Har
9.Just Enough
コンテンポラリ系ではあるが、その範疇ではオーソドックスなサウンドと言えるような作風
8ビートを中心としているがテンポも程よく気持ちを落ち着けるような方向性を持った曲が並ぶ
ドラムのAdam Nussbaumはシンバルを中心とした音作りで演奏の熱気が上がり過ぎないようコントロールする
Jay Andersonのベースは必要最小限といった塩梅の音数で、こちらも過剰に迫力が出ないようにコントロールをしているような印象
Gary Versaceのピアノも音数はかなり厳選していて、ソロをとる場面も相応に存在するが執拗に出しゃばることなく、テンションを抑えめに、サウンド全体のイメージを形成していくような感じ
Nate Radleyのギターが大半の場面でフロントに立ち、テーマからアドリブからしっかりとしたテクニックに裏打ちされた演奏で、速いフレーズも丁寧に弾ききる
Nate Radleyらしい、ハキハキとしたキレの良いサウンドが非常に心地良い
8曲めは、ほぼドラムとギターでの演奏で西部劇の映画で流れていそうな曲
続く9曲めはちょっとPat Metheny臭を感じさせる、そういう意味では他の曲でもそこはかとなくPat Methenyを感じさせるところはあるか。
ベストは1曲めでしょう
"Say It's So" Nate Radley (https://www.amazon.co.jp/dp/B0D94SKYGS/ )
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