"Parallell Aesthethics" Ivo Perelman, Tyshawn Sorey
Tyshawn Soreyの入った作品は、とりあえず聴いてみようと購入を決めている
本作は、Ivo Perelmanとの双頭名義のアルバムで、2枚組にも関わらず、入っているのは6曲だけという1曲が相当長いと思わせる作品。
曲名をしっかり見ると、1から6までの数字が書かれているので、これは完全即興であることを諮詢するわけで、長時間の即興演奏が詰まっている作品であることが容易に予想できるもの。
メンツは以下のとおりで、Ivo Perelmanはドラムとピアノを担当する。
Ivo Perelman(Ts)、Tyshawn Sorey(Ds,P)
演奏曲は以下のとおりで、即興なので2人の共作ということです
Disc 1
1.One
2.Two
3.Three
4.Four
Disc 2
1.Five
2.Six
本作は、完全即興によって紡がれた音の対話であり、両者の音楽観が交錯するスリリングな実験の場でもある。
Ivo Perelmanは多くの曲ではドラムを演奏しており、数曲でピアノを弾く。
いずれを演奏する場合も音数は控えめな程度にとどめ、Tyshawn Soreyの出方を見極めながら慎重に音を重ねていく。
そのスタンスは、主導権を握ろうとするのではなく、むしろ相方の表現を引き出し支えるように機能しているように感じられる。
それに対しサックスのTyshawn Soreyは、即興における自らのアイデンティティをこれ以上なく明確に打ち出している。
そのフレーズはリズムを超えて旋律的であり、時にスピリチュアルな高揚感すら漂わせる。
縦横無尽、変幻自在に展開されるそのプレイは、瞬間ごとに異なる風景を描き出し、聴き手の感覚を常に揺さぶり続ける。
タイトルの「Parallell Aesthethics(並行する美学)」が示すように、このアルバムは両者が交わることを意としているわけではなく、それぞれの美意識が交わらぬまま並走することによって、むしろ予測不能な緊張感と独自のダイナミズムが生まれている。
共鳴と乖離、静寂と爆発、そのすべてがリアルタイムに現れては消える。即興音楽の可能性を改めて思い知らされる、実に濃密な一枚だ。
ベストはDisc1の1曲めにしましょう
"Parallell Aesthethics" Ivo Perelman, Tyshawn Sorey (https://www.amazon.co.jp/dp/B0DWTBSLM1/ )
この記事へのコメント