"Shades of Sound" Ryan Truesdell

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Ryan TruesdellはGil Evans Projectをライフワーク的に行っている作編曲家で、過去に2作アルバムが出ている。
最初が2013年にリリースされたもので、これはGil Evans の未発表曲を演奏したもの
2作めは、初作の2年後に出たもので、これはライブアルバムでした。
今回紹介するのが3作めですが、サブタイトルに Live At Jazz Standard Vol. 2 とありまして、上記"Lines Of Color"と同時期に録音されていたものが、約10年後にリリースされたということになります。

過去は大所帯のメンツを書き出すのは割愛していましたが、最近は書き出すようにしているので、この盤も下記します。記載すると、Steve Wilson, Donny McCaslin, Ryan Keberle, Marshall Gilkes等々、へぇな人が参加していることに驚愕します。
Steve Kenyon(Fl,Cl)、Steve Wilson (Ss,As)、Dave Pietro(As,Fl)、Donny McCaslin(Ts,Fl,Cl)、Scott Robinson(Ts,Cl,Bcl)、Brian Landrus(Bs,Cl)、Tom Christensen(As,Fl,Oboe,Horn)、Alden Banta(Bassoon,Bcl,Bs)
Adam Unsworth(Flh)、David Peel(Flh)、Augie Haas(Tp)、Greg Gisbert(Tp)、Mat Jodrell(Tp)
Ryan Keberle(Tb)、Marshall Gilkes(Tb)、George Flynn(Btb)、Marcus Rojas(Tuba)
Wendy Gilles(Vo)、James Chirillo(G)、Frank Kimbrough(P)、Jay Anderson(B)、Lewis Nash(Ds)、Lois Martin(Viola)

演奏曲は、未発表、既発表あるようですが、Gil Evansの編曲した曲が並びます。
1 Spoonful
2 The Ballad of the Sad Young Men
3 Laughing At Life
4 Neetie’s Blues
5 I Had Someone Else Before I Had You
6 Barbara Song
7 It’s The Sentimental Thing To Do
8 Buster’s Last Stand

ウォーキングベースを基調とした4ビート。
表層的には、オーソドックスなビックバンドスタイルということになるんでしょう
しかし、よくよく聴いているとドラムがあまり強く出てこず、ビッグバンドにしては音の厚みを前面に出すような場面は少なめ
迫力あるサウンドを聴かせるというよりは、全体的に端正なサウンドに仕上げてきている
さらに、弦楽器(ビオラ)が入っていたり、チューバがいたりと、起用している楽器にもひと癖あって、小技を効かせたような一筋縄ではいかない、いかせない仕掛けがたっぷり入っている
フロントで、たっぷりと時間をかけてソロをとるのは、管楽器の一人舞台
聴いているとトロンボーンが前面に出てくる場面が多めに感じられるが、それに負けないくらいサックスも良い味を出した演奏をしている。
そして、山椒のようにピリッと全体を引き締めているのがピアノ
アレンジとしてもピアノに引き締め効果を期待しているんでしょうが、その期待に十二分に応えているような見事な演奏を聴かせる
3曲め、5曲めでは女性ボーカルが入るが、ボーカルが入ってくると、よりオールドスタイルなビッグバンドサウンドに変化するように感じる。
元のアレンジ譜は、Gil Evansなので、ぜんたいの印象は、多少当時を感じさせるものがあるが、演奏自体は最近のものだけあって、ある種の新しさも感じさせるサウンドに仕上げているように感じられる

ベストは4曲めにしましょう

"Shades of Sound" Ryan Truesdell (https://www.amazon.com/dp/B0F2GQZ1PS )

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