"Reverberations" Alex Sipiagin

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Alex Sipiaginの新作です。
これまできっちり1年に1枚のペースでアルバムリリースしてきているので、本作もその流れにのったもの。
しかし律儀に年1枚、しっかりコンスタントにリリースしてきます。
参加作も、最近移籍したらしいPosi-Toneレーベルの看板プレイヤーとして名を連ね
古巣Criss Crossでは、Misha Tsiganovのリーダー作に参加をしています。
本作は、移籍前のCriss Crossレーベルから出ているので、Criss Cross最終作という位置づけになるんでしょう。

メンツはなかなか豪華でWill Vinson, John Escreet, Donald Edwards。さらにはLyle Maysの姪であるAubrey Johnsonが客演しています。
Alex Sipiagin(Tp,Flh)、Will Vinson(As)、John Escreet(P)、Makar Novikov(B)、Donald Edwards(Ds)
Aubrey Johnson(Vo:2)

Alex Sipiaginのオリジナルを中心に、中ほど(4-7)でCharles Mingus, Duke Ellington, McCoy Tyner, Billy Strayhornと立て続けに並ぶ曲構成。
1.Sipa Tham
2.Mish-Match
3.Swana's Point
4.Little Royal Suite
5.Prelude to a Kiss
6.Blues On The Corner
7.Upper Manhattan Medical Group
8.From Seeley To Simei

全体としてはコンテンポラリ系のサウンドってことで良いと思うが、非4ビート曲ではより現代的な感覚のサウンドになっているのと比べ、4ビートの曲は4ビートが強すぎるのかもしれないが、よりオーソドックな雰囲気になっている感じがする
2曲めで女声のボイスが入るが、非4ビートなのと相まって、より最近のサウンドを意識した音作りにしたと推察 
フロントは、リーダーのAlex Sipiaginの独壇場ということはなく、Will Vinsonとの緻密なコラボレーションを中心としたもので、この両者の奏でるアンサンブルと掛け合いが面白さの中心に繋がっている
もちろんそれぞれのソロもあるが、それよりも両者の掛け合いが面白いと感じている
侮れないのがJohn Escreetのピアノで、バッキングでも気がつくとピアノに耳が向いていることがしばしば。
ソロになるとパッと雰囲気が変わるような溌剌とした跳ねるようなタッチが清々しい
2曲め、8曲めで起用しているシンセも現代風なサウンドにする効果ということだと思うが、良いアクセントになっている
とくに8曲めは個人的にツボにはまるサウンドで、結構気に入っている。
全体として、オリジナル曲と既成曲のテイストも思ったほどは大きな違和感にはなっておらず、
一気に気持ち良く聴き通してアルバムが終わる

ベストは7曲めにしましょう

"Reverberations" Alex Sipiagin (https://www.amazon.com/dp/B0F79KVP9Q/ )

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