"Apple Cores" James Brandon Lewis Trio

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James Brandon Lewisの新作です。
過去に以下のような感じで聴いていますが多作なので全部を聴けるとは思っていないので、とびとびに聴いているつもりです。
 "Resilient Vessels Live at The Cell" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/493406937.html )
 "Molecular Systematic Music: Live" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/497151504.html )
本作も出ているのは知っていたが聴かなくてもいいかなというスタンスでいたのですが、先日、今年のダウンビート誌でも高評価だったことを知り、聴かねばという気分になった次第。

本作のメンツはシンプルにドラム,ベースを従えたトリオ編成を中心としたもの。
James Brandon Lewis(Sax)、Chad Taylor(Ds,Per)、Josh Werner(B,G)
Guilherme Monteiro(G:4,6,8,11)、Stéphane San Juan(Per:4,6,8,11)

演奏曲は、Ornette Colemanが1曲入り、他は3者の共作というクレジット。
1.Apple Cores #1
2.Prince Eugene
3.Five Spots to Caravan
4.Of Mind and Feeling
5.Apple Cores #2
6.Remember Brooklyn & Moki
7.Broken Shadows
8.D.C. Got Pocket
9.Apple Cores #3
10.Don't Forget Jayne
11.Exactly, Our Music

このアルバムは、完全にJames Brandon Lewisをたっぷりと堪能するためのものであることは、すぐに理解できるでしょう
冒頭から、シンバルの一定リズムにゴリッとしたベースを従えてバリバリと吹き鳴らすJames Brandon Lewisのサックスが圧巻。
大半が速すぎないテンポの曲で、ドラムは一貫したビートを保ちながら、曲ごとに変化するパターンを織り込み音楽に多様な表情を与えている。
そこにベースがうねりを持った低音を重ねてゆく。
そんなロック的なアプローチのリズムをバッキングに従えて、サックスが奔放に音を撒き散らすような構図。
最近では珍しいくらいブリブリバリバリとハードに鳴らしきるようなスタイルで、このサウンドがダウンビート誌が彼を上位に押し上げている所以なんでしょう。
しかし、テーマぽいフレーズもあまり認識できないなか、ほとんどがアドリブなんじゃないかと思う、その全てをあのテンションで吹ききる度胸と気概と思い切りの良さは、特筆すべきことだと思う
4曲めがバラードというかスローな曲になるが、これも基本的にはサックスが出すっぱり

ベストは5曲めにしましょう

"Apple Cores" James Brandon Lewis Trio (https://www.amazon.com/dp/B0DNKS31JM/ )

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