"Painter Of The Invisible" Jaleel Shaw
Jaleel Shawのリーダー作を聴くのはなんと12年ぶり。
その前作の紹介は以下のとおり。
"Soundtrack of Things to Come" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62146151.html )
調べたところ2021年にソロ作を出していただけで、本当にリーダー作は出ていませんでした。
参加作はいくつか聴いてまして、近作ではNate Smithの下記作があります。
"Kinfolk 2: See The Birds" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/485322036.html )
本作のメンツは以下のとおり。ワンホーンカルテットを基本に、ギターとビブラフォンが客演したものとなっています。
Jaleel Shaw(As,Ss)、Lawrence Fields(P)、Ben Street(B)、Joe Dyson(Ds)
Lage Lund(G:4,10)、Sasha Berliner(Vib:6,7)
演奏曲はすべてJaleel Shawのオリジナルで全部で11曲。
1.Good Morning
2.Contemplation
3.Beantown
4.Distant Images
5.Baldwin’s Blues
6.Gina’s Ascent (Intro)
7.Gina’s Ascent
8.Tamir
9.Meghan
10.The Invisible Man
11.Until We Meet Again
冒頭ゆったりめな曲調からのスタートです、バラード集かと一瞬いぶかったがこれは1分強だけ。2曲めはツンツンとしたベースのイントロからの非4ビートでちょっとモーダルな気配のある曲に変わって、ここからが本篇ということになる。
Jaleel Shawの丁寧な運指による端正でありながら熱気をはらんだサックスに、
Lawrence Fieldsのキラっとしたメロディアスなフレーズが映えるピアノ、Joe Dysonのダイナミックでドライブ感だっぷりに煽ってくるドラム、
盤石かつがっちりと下支えをしてくるBen Streetのベースが良いコンビネーションをみせる。
ゲスト的に参加するLage LundとSasha Berliner。
Lage Lundのギターはソロでだけの登場だが、しっかり良い感じに見せ場をつくっている。
Sasha Berlinerのビブラフォンは冒頭から出てきてそのままソロまでとるので、より前面に出てくる感じ
ただこの人けっこう唸る
8曲めはかなりスピリチュアルな方面に振った曲で、John Coltraneばりのサウンドでアルバム内では異色。
最後の曲は、Jaleel Shawのサックスの後ろでLawrence Fieldsがシンセでビブラフォンのような音色を奏でるエピローグ的な短い曲で締めくくる。
ベストは10曲めに
"Painter Of The Invisible" Jaleel Shaw (https://www.amazon.co.jp/dp/B0F88P1XVZ )
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