"Manifeste" Tigran Hamasyan

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Tigran Hamasyanの前作は2025年に出た2枚組の大作
 "The Bird of a Thousand Voices" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/508708573.html )
その前は2023年に紹介した下記アルバムで、その紹介記事がこちら。
そんな感じで、ほぼ1~2年ごとにコンスタントにアルバムを出していることがわかる。
実は、あまり意識して新譜を確認しているわけではないが、見つけるとなんだか聴かないといけないような気分になるのは、これまで聴き応えのある作品を多く発表してきているから、気になってしまうんでしょう。

解説文を読むと、そこそこの期間をかけて複数回の録音で作られているようなので、メンツはクレジッでは下記のような感じだったがすべての曲にすべての人は入っていないんだと思います。
Tigran Hamasyan(P,Syn,Vo)
Marc Karapetian(B)、Matt Garstka(Ds)、Arman Mnatsakanyan(Ds)、Arthur Hnatek(Ds)、Nate Wood(Ds)、Evan Marien(B)、Daniel Melkonyan(Tp)、Nick Llerandi(G)、Artyom Manukyan(Cello)、Asta Mamikonyan(Vo)、Hamin Honari(Daf)、Yessai Karapetian(Blul)

演奏曲はすべてTigran Hamasyanのオリジナルで全部で14曲
1 Prelude For All Seekers
2 Yerevan Sunrise
3 Manifeste
4 One Body, One Blood
5 Seven Sorrows
6 Years Passing (For Akram)
7 Dardahan
8 War Time Poem
9 The Fire Child (Vahagn Is Born)
10 Ultradance
11 Per Mané (Eb Venice song)
12 Window From One Heart To Another (For Rumi)
13 A Eye (The Digital Leviathan)
14 National Repentance Anthem

さまざまなパターンはあるが、いかにもTigran Hamasyanの母国アルメニアな、中近東らしいリズムの曲が並んでいる
これが基本であることはよく理解しているつもりだが、よくもまぁここまで同質のリズムで音楽を作れるもんだとも思ってしまうのは、自分の修行が足りない故。
もっとも3曲めはメカニカルな度合いが色濃かったり、中近東濃度を薄めた曲が含まれているのはわかっているつもり。
この特有のリズムが、あるタイミングから執拗に繰り返される場面があらわれ、徐々に高揚感が高まってくる
そして、その高揚感が上がりきったところからのガラッと変わる展開が格好良い
このわかりやすいけど期待してしまう高まりのパターンが、ハマるととっても心地良いものになっている
楽器としては、電子含むピアノ、ベース、ドラムのトリオを基本としながら、いくつかの民族楽器が入り、ボーカルが入ってくるような構成で、ピアノの演奏
基本的には、ピアノがフロントをになって存在感を見せているかが、要所で登場する独特な節回しのボーカルが固有の雰囲気をいや増している
そして、これも要所で登場だが、ピアノソロの圧倒的な存在感が見事。
速いフレーズを駆使する上手さもさることながら、音を際立たせるようなフレーズ使いの上手さとか、さすがTigran Hamasyanと唸るしかない。とくに、11曲め後半が白眉
全体にとは言わないが、随所に映画音楽的な印象を持つ場面があって、映像というか風景を想起させるようなサウンドで、教会の鐘の音とか、虫の声、雨音を想起させる音なんかが入っていてそれがより映画音楽感を増長している

ベストは10曲めにしましょう

"Manifeste" Tigran Hamasyan (https://www.amazon.co.jp/dp/B0FZWS6GLC/ )

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