"Side-Eye III+" Pat Metheny
Pat Methenyの新作が出ました!
前作が2024年の下記作なので2年ぶりということになります。
"Moondial" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/505274974.html )
ただ、この作品とその前の"Dream Box" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/500184727.html )はソロ作で、
Side-Eye名義では2021年の"Side-Eye NYC (V1.IV)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/484946068.html )まで遡ることになります。
Side-Eyeはドラムを変えることでバージョンが変化するユニットのプロジェクトで、下記がその全貌ということでした。
V1.I : Pat Metheny, James Francies, Eric Harland
V1.II : Pat Metheny, James Francies, Anwar Marshall
V1.III : Pat Metheny, James Francies, Nate Smith
V1.IV : Pat Metheny, James Francies, Marcus Gilmore
V1.V : Pat Metheny, James Francies, Joe Dyson
このあたりざっとはBootlegで聴いていまして、今回のChris Fishman, Joe Dyson のコンビは2022年のライブと同じメンツ
"Mashantucket 2021" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/499342144.html )
"London 2022" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/499343717.html )
なんですが、本作のタイトルはIIIなので、James Francies, Joe Dysonと本作のあいだに別メンバーのSide-Eyeがあったのか??(調べたらなさそうでした。)
かくいうメンツは以下のとおり。メンツが豪華なので"+"が付くんでしょう。
Pat Metheny(G)、Joe Dyson(Ds)、Chris Fishman(Kbd,P)、Daryl Johns(B)
Brandee Younger(Harp)、Luis Conte(Per)、Vincent Peirani(Acc)
Mark Kibble(Vo)、 Natalie Litza(Vo)、Kim Fleming(Vo)、Kim Mont(Vo)、San Franklin(Vo)、Stephanie Hall(Vo)、Joel Kibble(Vo)、Terry White(Vo)、Armand Hutton(Vo)
Leonard Patton(Vo:5)、James Francies(Org:4)
演奏曲はすべてPat Methenyのオリジナルで以下のとおり。ざっと見た感じすべて新曲と思われる。
1.In on It
2.Don't Look Down
3.Make a New World
4.Urban and Western
5.Se-O
6.Our Old Street
7.Risk and Reward
8.So Far, So Good
通して聴いていて、過去のさまざまなメセニーの曲で、メセニーらしいなぁと感じていた音使いがあちこちに出てきていて、これがオッと思わせてくれたり、ニヤリとしてみたり、ちょっと楽しい
少し前は、往時の曲の再演が多かったという印象だったが、今作は、曲単位でなくアレンジとか音使いとか、音の断片とかで往時のサウンドを偲ばせるような作品になっている
個別には、パワフルでありながら、やかましさを感じさせない、センスの良いドラムを聴かせるJoe Dysonが特筆
おおらかでエレガントなフレーズでメセニーのギターをバックアップする、Chris Fishmanのピアノも良い味出しているが、ただ、美意識の高尚さはLyle Maysには及ばないかな、というのがエセメセニーオタクの厳しい判定
でも、Lyle Maysの名前をだしたくなるくらい、Pat Metheny Groupを意識させるサウンドづくりにはなっていると思う。
Orchestrionは使用していないらしいが、Orchestrionを彷彿とさせる打力のパーカッションとハープは人力で奏でられる。
これもPat Methenyの好みの音使いなんでしょう
御大は、ここでも御大の個性爆裂、メセニー好きには応えられない、あのサウンドをたっぷりと堪能させてくれる
古来からのメセニーサウンドをたっぷり親しんでいる面々には、純粋に新作として楽しんでも良いし、古の音の断片を追って楽しんでも良いと、いろんな角度からいろんな楽しみかたのできる音楽と言って良いんじゃないかと思う
Side-Eye IIIとなっているのは、もしかしたらこの過去曲の再演ではなく新曲中心の演奏スタイルに変化していることを表しているのかも。冒頭に書いたSide-Eyeのバージョンのつけ方とは異なりますが..。
ベストは、3曲めにしましょう
"Side-Eye III+" Pat Metheny (https://www.amazon.co.jp/dp/B0G81XSX1S/ )
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