"Forever Yours: The Farewell Concert" Chick Corea
Chick Coreaが死の数カ月前に行った、生涯最後のライブの音源がリリースされました。
録音は、2020年10月23日、24日で、2021年2月に亡くなっているので、その4~5カ月前ということになる。
生前最後のアルバムは下記で、これが本作と同じくソロで、過去の偉人の曲を演奏し、自身のChildren Songで締めくくられるという構成。
これが、晩年のライフワーク的なソロ活動だったんでしょう。
このあとに準備されていたといわれるのが、Chick Corea Elektric Bandのリユニオンライブで、2024年に出ていて、これは2016~2018年の演奏から。
"Future Is Now" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/502057628.html )
さらに昨年、Christian McBride, Brian Bladeとの Trilogyバンドでの3作めが出てて、こちらは2019~2020年の演奏から収められています。
"Trilogy 3" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/513960509.html )
メンツは、"Plays"ではゲストが入ったが、こちらは完全ソロ
Chick Corea(P)
演奏曲も、前述のとおり"Plays"と同様の構成で、てんこ盛りの23曲。
1.Chick s Welcome
2.Armando s Rhumba
3.It Could Happen to You
4.Overjoyed
5.Piano Sonata in F Major K332 II. Adagio
6.Smoke Gets in Your Eyes
7.Chick Talks About Monk and Bud
8.Round Midnight
9.Trinkle Tinkle
10.Dusk in Sandi
11.Waltz for Debby
12.In a Sentimental Mood
13.Chick Talks Portraits
14.Portrait Sam
15.Chick Introduces the Next Portrait
16.Portrait Terri
17.Chick Talks Children s Songs
18.Children s Song No. 1
19.Children s Song No. 2
20.Children s Song No. 10
21.Children s Song No. 17
22.Children s Song No. 19
23.Children s Song No. 20
演奏する曲の構成は、晩年に発表されたほぼソロ作の ”Plays” (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/478865323.html ) とおおよそ同様の流れになっている。
クラシックの名曲と、ジャズのスタンダードを演奏した後、Bud Powell, Bill Evans, Thelonius Monk, Antonio Caros Jobimといったポピュラー音楽の偉人を紹介しつつ彼らをリスペクトした曲を演奏、あいだにオリジナルとかクラシックとかも折り込みながら演奏を進めていき、最後はChildren’s Song をいくつか演奏して終わるといったもの。
そしてその間に、本人がいろいろなことをしゃべっている
本作での目新しいところでは、即興の説明をした後に聴衆の一人を決めて、その人の印象で即興演奏をしているパートがあるところ
Portrait XX となっている曲がそれなんだが、これも"Plays"でも演ってます。
このアルバムの価値は、生前最後の演奏であること、さらにそれがコロナ禍に最小限の聴衆を前に行ったことに尽きるんじゃないかと思う。
内容的には、取り立てて特筆すべきものがあったとは言い難いかなぁというのが、後から事前情報なく演奏を聴いて、その後状況を知ったにしても、感じた正直なところ
ということで、Chick Coreaの生前最後の演奏であることをしっかり噛み締めながら拝聴するのが、本作の本来の楽しみ方なんでしょう
ベストは9曲めにします
"Forever Yours: The Farewell Concert" Chick Corea (https://www.amazon.co.jp/dp/B0FQTPGQV4/ )
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