"Kind Of Now -The Pulse Of Miles Davis" Gregory Hutchinson
Gregory Hutchinsonの新作は、タイトルからも類推できるように2026年に生誕100年になるMiles Davisをトリビュートしたもの。
Gregory Hutchinsonというとよく聞く名前として認知しているが、自blogを探してもリーダー作は出てきませんでした。
それだけ名バイプレイヤーとして名を馳せていたというのは間違いないでしょう。
ちなみに、本作が2作めのリーダー作で、前作(=初リーダー作)は2023年の下記とのこと。
"Da Bang" (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BDP7LV33/ )
参加作は、Kurt Rosenwinkelの "Undercover" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/500418184.html )、Joshua Redmanの"Come What May" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64799572.html )、Peter Bernsteinの"Signs Live!" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64288177.html )とか出てくるが、Joshua Redmanのバンドでの活躍が目立つか。
本作のメンツは、選曲を考慮しての2管, 2ギターを擁した編成で以下のとおり。
Ambrose Akinmusire(Tp)、Ron Blake(Ts,Bcl)
Jakob Bro(G)、Emmanuel Michael(G)
Gerald Clayton(P)、Joe Sanders(B)、Gregory Hutchinson(Ds)
演奏曲は、1950~1970くらいまでにMiles Davisが演っていた曲を並べている。
1.Ah-Leu-Cha
2.Fran-Dance
3.Fall
4.Orbits
5.The Masters
6.Feio
7.Water Babies
8.Seven Steps To Heaven
9.Bitches Brew
10.Black Comedy
11.Ellehcem's Time
12.Circle In The Round
13.I'm Done
前述のとおり、演奏しているのは、Miles Davisのアコースティック期の早い頃から終わりの頃にかけて(エレクトリック期の初期くらいまで)の代表曲をほぼ年代に沿って収録しているような感じ。
冒頭2曲の4ビートは比較的ストレートにノリの良い演奏。
3曲めのFallでは、テーマは大きく崩していないが、全体の雰囲気はたっぷりタメを効かせた演奏。
曲が進むごとに、徐々に元のイメージから乖離した演奏に進化していっているような印象
2管編成(後半はさらにギターが入る)だが、ことさらに凝ったアンサンブルを聴かせるような気配はあまりなく、個々の即興演奏をメインにしたような構成
5曲めは、歴代のMiles Davisバンドのレジェンドの名前を読み上げるようなトラックで、ドラマーが大半だと思うが後半は違う名前もあるような??
Ambrose Akinmusireのトランペットが気合い入ってるなぁというのは音圧の強さから感じられるが、個人的には、Gerald Claytonのピアノが程よくアウトするフレーズを駆使した演奏をしていて、これが良いアクセントになっていて、ひと筋縄ではいかない演奏と感じさせるのに良く効いているなと感じている。
主役のドラム速めの曲でのダイナミックな演奏が真骨頂だと思うが、そんな演奏を堪能できるトラックは限られてはいるが、
いくつかあるソロ曲ではがっつりな演奏を披露していて、これで充分満足してしまった。
全体を通して何度か聴いていて、もしかしたら、曲の持っている雰囲気を少しづつ誇張したような演奏に仕上げているのかもしれない。とも思ったが…
多種多様なMiles Davisの音楽を1枚のアルバムに収めているが、まとまりのあるものに仕上がっているのは、たいした構成力だと思う
ベストは9曲めにしましょう
"Kind Of Now -The Pulse Of Miles Davis" Gregory Hutchinson (https://www.amazon.co.jp/dp/B0GJ2TZLKR/ )
この記事へのコメント