Chick Corea New Trio "past present & future"

チックコリアのオリジンから分離したトリオです。
ということで、ベース:アヴィシャイコーエン、ドラム:ジェフバラードのトリオです。

以前、エレクトリックバンドの分離形のアコースティックバンドが、結構な評判を取ったので、その例に
ならっての、トリオでのCD発売と思われます。

最近のチックコリアの行動を見ていると、日本を重要視してくれている(良い消費者と思っている)という
傾向(日本だけ発売とか、結構ありました)がありますが、、今考えるとグループの分離形としてトリオでも
アルバムを作るのは、トリオ好きの日本人を意識してやっていたのではないか?
と感じています。

オリジンもこのトリオも、商業的にはあまり成功という感じにはならないで、早々に解散してしまいましたが
(結局、オリジンで2枚+箱?)新人発掘という意味では、このトリオの2人を筆頭に、相応の成果を残せた
のではないかと思います。

さて、このアルバムですが、新名手2人を従えてのトリオということで、期待度は相当高いのですが
その期待度の高さを考えると、ちょっと。。でしょうか。
たしかにうまいし、おもしろいし、聴いていて楽しいのですが、1~2曲ダルな曲が紛れ込んでいるのと
もっとテンションの高いというか緊張感がほとばしるというか、丁々発止と言えるような演奏が、あったら
良かったのになぁと思ってしまうのは、贅沢な発言です。
新名手2人を起用している、大御所のチックコリアの演奏だから、こう高望みをしてしまいますが
普通のレベルでは、充分良い演奏でありまして、チックコリアのスパニッシュなピアノも充分堪能できますし、
同じ人選で、新しいアルバムが(当時のライブの発掘でも)出たら、迷わず買ってくるのは、間違いないです。

※しかし、当時バラードよりコーエンが良いのでは?と思っていたのが、最近の騒動?を経てあらためて
 聴くと、バラードのほうが良いのか?と思い始めているのが...orz

普通に店頭で発売されるのが待たれる"RHUMBA FLAMENCO"というアルバムがありますが、そのタイトル曲を
この盤で演っています。

Chick Corea New Trio "past present & future"(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=863998)

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