Chick Corea "THE SONG OF SINGING"

チックコリアが、サークルを結成する直前に録音した、ピアノトリオ作品で1970年4月の録音です。
ちょうど、マイルスグループにいた頃になるようです。

メンツは、サークルのリズム隊そのもので、dave holland(B),barry altschul(Ds)という布陣です。

あくまでも、個人的先入観の問題ですが、チックコリアのフリー作品が、凄いことになっているんじゃないかと
非常にビビっておりまして、サークルには手が出ないでいます。(^^;;
で、そのリズム隊で演っているピアノトリオ作品なんて、恐くて買えたもんじゃない というのがありまして...

先日、結構安い値段で見つけたので、思わず買い込んできてしまったというのが実情です。

で、実際聴いてみると、ピアノトリオなので、リズムが存在しないのは想像できる範疇で、許容できるのですが
ピアノトリオなので、絶叫音、咆吼的な発音はできるはずもなく、かなり淡々とした演奏でホッとしまして
よく考えると、不協和音というのも ほとんど皆無でもあるので、これってフリー?とちと懐疑的に
なり。。。
冷静に聴くと、チックコリアな音がぽろぽろ入っているのを感じつつ、さらに、かなり意欲的な感じと、
気合い入っているなぁというのが、だんだんわかってきて、(意欲的=実験作という図式は当たっていると
思うが、それ)でも非常に美しい音楽に仕上がっている。
基本的に、即興性の強い作品になっているのですが、オリジナル盤の最後の曲が、ネフェルティティで
これは、ちゃんとメロディがわかるくらいの崩し方で、これまた良い演奏に仕上がっています。

現在でも、エンターテイメント性を重視している(と私は思っている)チックコリアのことなので、
これが、チックのフリーなら、全然いいじゃん!! とさっきの発言「これってフリー?」と矛盾する変な発想
までしてしまって。。。

ある部分、キースジャレットのソロ作品に対するチックの回答 みたいな位置づけを感じてしまったのですが
実は、録音順は逆なんで、キースがこの盤に触発された部分もあるのかなぁとか。。。

いっかい、サークル聴かないとダメかなぁ。。。

この3人で、1971に"ARC"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/900378)という作品もあるんだよなぁ...


んん~(謎)



CHICK COREA "THE SONG OF SINGING"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/1915060)

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