ローファー

久々の服飾ネタです。

一般に、一番最初に履く革靴というと、ローファーになることが多いと思います。

高校に入ると、最初に買う靴というと、形のイメージが湧くと思います。
高校で買うのはハルタの黒いローファー(http://www.haruta-shoes.co.jp/shop/item/337-1.html)が
通常選ばれていると思います。
これは、甲の部分の帯の両端がグルッと巻かれている(ビフロールと言う)のと、中央の穴が"{"(中カッコ)形であるのが特徴です。

で、ちょっと良い物を、と考えるとリーガルのローファー(http://www.regal.co.jp/collection/index.php?module=Collection&action=ItemDetails&product=138)
になりまして、これは、甲の部分の帯の両端がグルッと巻かれているのと、中央の穴が"("(三日月)形
になりまして、さらに踵の部分がちょこっとつまんであるのが特徴となります。

アイビーが流行っている頃、雑誌に良く出てきたのが、バスというアメリカのブランドのやつで
(http://www.shoes.com/stores/bass/product.asp?p=5008930%7E)
これは、甲の両端が普通に縫いつけてあるタイプで、中央の穴は"("(三日月)形、全体的に丸みを帯びた
形になります。上記2つに較べてかなり形は美しいと思います。

最近では、もうちょっと高級品が話題になる事が多くなりまして、バスを基本形としたアメリカ型で
オールデン(http://www.aldenshoe.com/cat_ane3_984.htm)は、有名なところでしょう。

欧州ものもありまして、話題になるのがJM Weston(http://www.jmweston.com/)のローファ(180という型番)で、
これは、甲の両端が普通に縫いつけてあるタイプ、甲の中央の穴は"{"(中カッコ)形となります。

基本的に、上からだんだん高価になっていくのですが、どこに差が出るかというと、履きやすさにつきます。
正しいサイズのを選ぶことで、足全体を包み込んでフィットするような履き心地の良さがあります。
最初、ちょっとキツいくらいのを選んでおくとその、自分の足に合ってくるに従って履き心地の良さが
だんだん向上してくる傾向にあります。
ハルタとか履いていた後にバスのを履くと、同じタイプの靴とは思えないほど、優しく足が包み込まれる
心地よさに驚愕するんじゃないかと思います。
※高校生が履いてるのは、踵が浮きまくっていますが、あれは全体に堅いのと、大きすぎが原因と
 思います。踵つぶしているのは、もちろん論外です。

  他に、亜流?として甲にリボンが付いたタッセル、金属の付いたビット(これは、グッチが最初らしい)
  何も付いていないバンプ(これも最近流行っている)なんてのがありますが...

自分は、バス(赤茶)、バスと同形のリーガル(黒)、JM Wesotnと同形のparaboot(薄茶)と3足持っていますが
どれも、すでにかなりの年数履いています。
 リーガルが一番古くて、20年近い、バスは15年くらい、パラブーツが10年くらいでしょうか
リーガル、バスは何度も踵も底も貼り替えて履いていますが、履き心地はどれも最高で手放せません。
とはいえ、最近では紐靴が好きになってきているので、あまり使用頻度は高くはないのですが...


20,000~40,000程度のプライスのものですが、冷静に考えて、20年持てば全然安い買い物であると
つくづく思うのであります...

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