Marc Copland "Marc Colpand and ..."

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マークコープランドがハットロジーレーベルから出した2003年の作品です。
正直、全然眼中になかったアルバムですが、さる理由によりかなり安価に入手できた数枚のうちの1枚です。

メンツは、Marc Copland(P), Drew Gress(B), Jochen Rueckert(Ds)のピアノトリオに、
Michael Brecker(TS), John Abercrombie(G)が、前者2曲、後者5曲にゲスト参加した、全10曲です。
が、ゲスト参加していない3曲は、"サイモン&ガーファンクルの旧友"をMarc Coplandが静かに奏でる小品で、
プロローグ(track1)、インタールード(track5)、エピローグ(track10)という扱いです。(ライナーより)

さて、アルバムを最初から聴き始めると、プロローグのpianoが美しいフレーズをピロロンと奏でて、「んん~」と
なった頃(約2分後)に、テナーの聞き覚えのある音色が、ちょっとテンション高めに鳴り始めまして..
と言う感じでスタートです。
で、この2曲目の演奏がブレッカーの真骨頂が聴けるがごとしの速度+曲調で、演奏も結構キてまして、
思わずニヤついてしまいました。

全体的に、前述の、旧友の配し方も含め、曲の並べ方が秀逸で、飽きずに聴いていられます。
さらに、ベースとなっているピアノトリオが、音の良さも相まって、皆さん(程良い緊張感を醸し出すような
しかし、それでいて美しい)いい雰囲気の演奏をしてまして、これだけ(ピアノトリオ)での演奏も、配して
くれても良かったんじゃないの?と思ってしまったくらいです。
でもって、ブレッカーはいつものブレッカーらしい演奏をしています。
(ブレッカーが2曲だけなのもちょっと不満なんですが、全体の調和を考えると、このバランスで正解でしょう)
※なんか、アバークロンビーの印象が少ない。

8曲目に、ブレッカーが入って"Cantaloupe Island"を、ちょっとマイナー調+おどろおどろしい感じに演奏して
9曲目に、"You and The Night and The Music"を、ジャズの王道的進行でありながら、ちょっと崩し気味に演奏して
最後にエピローグを、これまたしっとりとした演奏が静かに鳴りまして、締めくくられます。


Marc Copland "Marc Colpand and ..."(http://www.amazon.fr/exec/obidos/ASIN/B000094660/moneyonline-21)

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