Tigran Hamasyan "World Passion"

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ティグランハマシャン(と読むんでしょうか)、ピアニストです。
録音当時、17歳ということで、裏ジャケの顔とか、まだまだ幼さが見えるような容姿です。

この盤、昨年naryさん始め、一部で大絶賛されていまして、こりゃ機会があれば聴くべし、と思っていたら
先日店頭に並んでいたのを見つけて、購入してきました。(ちなみに、新品です)

全10曲のうち、本人作曲が5、アルメニア(Tigran Hamasyanの母国)民謡が4,コールポーターが1という
構成になっています。

最初に、聴いたときは、SAXの人(Ben Wendel)がそういうタイプで、その印象に引っ張られているからなの
かも知れませんが、曲調も相まって、コルトレーンぽい?、最近のショーターの楽曲を彷彿とさせる?、
ブレッカーっぽい??うわっチックコリアと、・・・ぽいという印象目白押しだったのでありました。
(ただし、全10曲のうち、それぞれ1曲程度ですが..)

ところが、数回聴いていると、たしかに"ぽい"ところは"ぽい"ままなんですが、それよりも演奏の強度に
惹かれ始めまして、ベースとドラムが、ジャンミシェルピルクと演ってる人なんだそうですが、良い仕事
してます。

また、数曲で奏でられている
 Duduk(http://en.wikipedia.org/wiki/Duduk)
 Zurna(http://en.wikipedia.org/wiki/Zurna)
という楽器が、いわゆる中近東調のあの音で、これが演奏も上手いんだと思いますが、効果的に響いてきまして、
これも演奏に華を添えていますかねぇ (ちなみにアルメニアは、トルコの東、イランの北にある国です。)

で、ピアニストとしてのTigran Hamasyanですが、個人的には取り立てて、(年齢考えれば、充分凄いんですけど)
「スゲェ、参った」と思うほどでもなく..。たしかに、曲によっては良いソロ弾いたりはするんですが
それより、全曲で担当しているアレンジ、あるいは曲の盛り上げ方(これも、一部、鼻につく部分はあったの
ですが)のほうに、良さがあるんじゃないかと思った次第であります。

というわけで、このアルバムは、手放し大絶賛でもないんですが、聴き応え充分なクオリティにはなっていて
結構、長期間に渡って飽きずに聴いていられるんじゃないかと思った次第であります。


Tigran Hamasyan "World Passion"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/1287294)

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