Ben Webster "SEE YOU AT THE FAIR"

ベンウェブスターというと、サブトーン好きの御仁にとっては、かけがえのないミュージシャンの１人と
言うことになると思います。
サブトーンのためにアルバムを買うようなことはあまりしないのですが、たまに聴きたくなるのであります。

この(金属枠地球儀)ジャケは、ジャズ本を眺めていると、比較的頻繁に目にするので、記憶に残っていたので
最近出ている\1,000シリーズで買い込んできました。

メンツが、hank jones(P),roger kellaway(P), richard davis(B), osie johnson(Ds)と、当時(1964)として
古い人と新しい人の混成という感じなんでしょうね。
ロジャーケラウェイなんて、名前知ってるけど演奏聞いた記憶全然ありません。
ちなみにピアノの担当割りは以下の通り
　hank jones(P) 2-4,9
　roger kellaway(P) 1,6,7 (harpsichord) 5,8

さて、演奏ですが、基本的に１歩間違えれば(いや、間違えてる部分もありそう)ムードミュージックですなぁ(笑)
たしかに、サブトーンの魅力はバラード等スローテンポの曲で映えるので、元々ムードミュージック度は
高く成らざるを得ないのではありますが...

hank jonesが弾いてる曲での、リリシズム溢れると、表現したくなるような、１音１音慈しむように
奏でられるピアノの音は、一聴の価値ありではないでしょうか。
なかなかに素晴らしいピアノだと思います。

が、特記事項となると、ハープシコードの使用に惹かれてしまいます。目立つが勝ちと言う感じではあるの
ですが、ハープシコードのジャズは多分初めて聴いたので、どうしてもこっちに注目してしまいます。
でも、なかなか良い雰囲気になって、これはこれでアリだねぇと思います。ウェブスターのテナーの音色に
合うんでしょう。きっと

BEN WEBSTER "SEE YOU AT THE FAIR"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/66612)