Joshua Redman "Back East"
今作は、3組のリズム隊を使い分けたサックストリオの演奏を中心に据えて、そこに
joe lovano(4)、 chris cheek(8)、 dewey redman(10,11)の3サックス奏者をゲストに迎えて、
それぞれ1曲ずつの演奏と、最後の曲ではdewey redmanのサックストリオ(リーダー不在!!)、で全11曲の
収録となっています。(最後の曲は、追悼の意味を込めているのでしょう)
ちなみに、3組のリズム隊は以下の通り
larry grenadier(B)、 ali jackson(Ds) 1,2,8,9,10,11
christian mcbride(B)、 brian blade(Ds) 3,4
reuben rogers(B)、 eric harland(Ds) 5,6
さて、肝心の演奏ですが、個人的にはこのアルバムは非常に好ましいです。とっても好きです。
重すぎず、軽すぎず、早すぎず、遅すぎず、しかも極端に走ってない にも関わらずジョシュアの豪放的な
サックスが重う存分に堪能できる。しかもリズム隊も5,6曲目の人は知らないのですがそれぞれに素晴らしい
演奏を繰り広げています。
曲としても、そんなに難易度の高い曲は選んでいないです。
それと、オリジナルでちょっと東洋風の旋律を聴かせるものがあったりするんですが、kenny garrettの
最新作もアジアテイストだったので、ここんところ、NYジャズ界ではそういう雰囲気が流行の兆し
なんでしょうか?とか考えてみたり...。
で、最後のdewey redmanですが、この録音の後、2006/sep/2に他界されてしまったのですが
直前に、こんな素晴らしい共演ができて良い親孝行が出来たんじゃないかと思います。
しかし、そんなにすぐ亡くなったようには思えない素晴らしい音を出しているのが...(悲)
サックストリオというと一般的には難易度が高いフォーマットということになるようなんですが、サックス奏者
の個性が一番発揮され、聴く側としても奏者の醍醐味を一番堪能できるフォーマットだと思っています。
それだけに、コルトレーンを通過したジャズ世代では、どうしても難易度が高くなるというのもうなづける
のではありますが、それでも相当に熱い演奏を聴ける可能性の高いフォーマットだと思います。
とはいえ、このアルバムそんなに難易度高くないと思います..
Joshua Redman "Back East"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2538713)
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