Michael Brecker "Pilgrimage"
この作品以降、彼の新作は聴けないんですね....
気を取り直して
メンツは、蒼々たるものがありまして
Pat Metheny(G)、 Herbie Hancock(P)、 Brad Mehldau(P)、 John Patitucci(B)、
Jack Dejohnette(Ds)ということで、ピアニストが、曲によって入れ替わっています。
演奏ですが、皆さん相当に気合いの入った演奏をしているイメージが強いです。
特に、Jack Dejohnetteの演奏がが印象です。
他にもJohn Patitucciも、しっかりとベストな仕事をしている感じで要所では、パッと輝いていますし
Pat Metheny はいつものメセニー節全開という感じではありますが、なかなかに素晴らしいソロを繰り
広げています。ただ、、Michael Brecker は、若干ですが、吹奏に力がないのかなぁと言う感じを
受ける部分もありますが、それでも従来同様の演奏を頑張ってやっている感じがひしひしと伝わって
きまして....(涙)
それと、これは http://www.jazztokyo.com/ の悠さんの文章にあったのですが、8曲目で、Breckerが
痛みにこらえきれずに発したうめき声が入っているというので、あらためて聞いたら...(泣)
あと、曲の一部でEWIを効果音的な使い方をしているのですが、こういう使い方って、あまり記憶にない
のですが、過去にもこんな使い方ってありましたっけ??
これも、テナーばかりじゃ体が持たないという配慮の現れなのでしょうか...(悲)
全体的には、PMGな曲調というイメージが強い部分を多々感じまして、従来のどの作品よりも、判り
やすい感じでありながら、熱いモノを感じる作品に仕上がっているという印象です。
まぁ、プロデュースに"・・・pat metheny & steve rodby"なんて書いてあるのを見ると、妙に納得して
しまうわけで..ってことであります。
特に4曲目なんて、もろにsong for bilbaoですから。(言い過ぎ)
Michael Breckerの状態を脇に置いて考えても、これを駄作だと言える人は、相当の奇人変人あるいは、
独特の価値観を持った人って思っちゃうほどに素晴らしい作品に仕上がっていることは間違いのない
ところであります。
もし、万が一、今までMichael Breckerを聴いたことが無いなんて方がいましたら、この盤から入って
いただいて、彼の凄さと、もう聴けない悔しさを、涙ながらに噛み締めてください。
Michael Brecker "Pilgrimage"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2551311)
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