sangha quartet "Fear of Roaming"

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「FSNTレーベルは、ドラマーが有名だとハズレは少ない」の検証シリーズ(その1)

先日「Eli Degibri "Emotionally Available"」を書いたときTB先のnaryさんのコメントに
「FSNTは当たり外れが確かに多いのですが、ドラマーが有名な人だと大抵当たると思いますよ(笑)」
(http://blog.goo.ne.jp/narymusic/e/48618a9e8ce0cda1f828b6f5bb578dfd)
というのがありまして、「ん?そうなのか??へぇ~」と思ったのがきっかけでシリーズ化です(半分嘘)

FSNT盤って、結構中古で出ていることがあるので、その中であまり高くないけど、ドラマーが有名人のアルバムを漁って買ってきて、はたしてハズれないかを検証していくシリーズです。

栄えある第1回目は、タイトルの通り「sangha quartet "Fear of Roaming"」です。

さて、この盤ですが、メンツが以下の4人ということで、ビルスチュワートが叩いています。
さらに、ベーシストがグレナディアで、これはpat methenyのトリオ作品と同じではないですか!!
Seamus Blake(Ts)、Kevin Hays(P, Fender Rhodes, fl, vcl)、Larry Grenadier(B)、Bill Stewart(Ds)

ということで、シリーズ第1回目には好適なアルバムを見つけられたと思っています。


さて、演奏ですが、ノッケから エフェクト効果が入った音でスタートしましてムムムッとか思ってしまったのですが...、全体的な演奏はしっかり現代風ジャズの範疇におさまるような演奏になっていまして、
その中でFender Rhodesとエフェクト音がのっかることで、普通じゃない雰囲気を醸し出しているって感じの音作りです。

印象的なのは、Kevin Haysの鍵盤楽器の演奏とリズム隊で、このトリオの演奏だけで充分満足できそう。
SAXも、そんな悪くはないのですが、でもエフェクトが効いている事が多いので、SAXの演奏という意味ではそんなに印象的な感じにならないです..。

エフェクト音をどう捉えるかで、評価はいろいろあると思いますが、ピアノトリオ部分の演奏だけ取り出せばかなり意欲的な現代ジャズ作品と言って良い演奏になってます。
が、現代風ジャズといっても、たしかにECM的耽美な演奏もありますが、そんなに難解なことをやっているわけではないので、(エフェクト音を毛嫌いしなければ)普通にスルスル聴けますし、格好良い演奏ですし、
聴き応えも充分であります。

エフェクト音に固執したこと書いていますが、そんなに過剰にかかってる訳ではないですし、そんなに耳障りではないんですけど、ジャズ作品でエフェクト音というとまだ少数派なので、話題がそっちにいってしまって..
でも、リズム隊がしっかりジャズしている上で、メロディが暴れまくるような演奏を先に録音しておいて、その後から、いろいろエフェクトを駆使して作品を仕上げるというジャズアルバムの形態もありなのかとか考えてしまいました。      いや、ジャズ本来の魅力としては、余計なことなのかなぁ...



ということで、栄えある第1回目の結論は、「ハズしていない」ということで、テーゼは当たっていると言えるでしょう。

ちなみに、2003年の作品です。

sangha quartet "Fear of Roaming"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/1828140)

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