Helen Sung "HELENISTIQUE"

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「FSNTレーベルは、ドラマーが有名だとハズレは少ない」の検証シリーズ(その4)

先日「Eli Degibri "Emotionally Available"」を書いたときTB先のnaryさんのコメントに
「FSNTは当たり外れが確かに多いのですが、ドラマーが有名な人だと大抵当たると思いますよ(笑)」
(http://blog.goo.ne.jp/narymusic/e/48618a9e8ce0cda1f828b6f5bb578dfd)
というのがありまして、「ん?そうなのか??へぇ~」と思ったのがきっかけでシリーズ化です(半分嘘)

FSNT盤って、結構中古で出ていることがあるので、その中であまり高くないけど、ドラマーが有名人
のアルバムを漁って買ってきて、はたしてハズれないかを検証していくシリーズです。

シリーズの第4弾は、drummerがLewis Nashです。

メンツは、Helen Sung(p)、Derrick Hodge(b)、Lewis Nash(ds)で、ドラマー以外知らない人だらけ
です(笑)

演奏曲は以下の通りで、ジャズメンオリジナルが多い選曲になっています。最初と最後が同じ曲です。
1 H*Town
2 Lover
3 Sweet And Lovely
4 Voyage
5 Willow Weep For Me
6 Where Or When
7 Black Narcissus
8 Bye Ya
9 Cottontail
10 Carolina Shout
11 Alphabet Street
12 H*Town(reprise)

で、演奏ですがコレ良いです。
ピアニストは、名前とジャケ写から中国系の人のようですが、中華な雰囲気は一切感じさせず、また
女性的な優しいだけの演奏でもなく、かなりアグレッシブな演奏も聴かせてくれます。
どうやら、米国在住らしいのですが、米国ジャズからの影響だけでなく、欧州系ジャズの雰囲気も
多少感じさせる部分がありまして、これは飽きずに、ここ最近、何度も聴いています。
ただ、タッチは幾分弱めなのは、いたしかたのないところでしょうか..

ジャズはドラムがしっかりしていれば、魅力的な演奏になるということなんでしょうけど、Lewis Nash
が非常に良い仕事をしていて、これまた・・・(ニヤニヤ)
ベーシストは、普通に演奏しているときは、普通に良いバッキングを決めている感じなのですが、6曲目
でアルコを(曲中でフィーチャされて)披露しているのですが、これはちょっと音程が揺れる感じがあって
ちょっと.. ってのもありますけど、総体的には、お奨めできます。良いアルバムです。

こういう盤を聴いてしまうと、他のアルバムが気になって、ちょっと漁って見たところ、リーダ作は
3枚出ていて、この作品が2006年で、2003年に同じくFSNTからリーダ作、それとつい最近Sunnyside
レーベルから新作が出ているようです。 が、双方ともトリオではないようです。

99年度「モンク・ピアノ・コンペティション次席」入賞なんですね



Helen Sung "HELENISTIQUE"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/1371445)

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