Antonio Carlos Jobim "em Minas ao vivo piano e voz"

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アントニオカルロスジョビンが、ピアノだけで弾き語りをしたライブを収録したアルバムで2004年に発売になったものです。
って、ことは存命中には発売されず、没後10年して発売された逸品と言うことになります。

ボサノバというと、西欧の平均律からの微妙なユレ、ズレが魅力になっているところがあると言われている(し、自分でもそう思う部分がある)が、となると、平均律の権化であるピアノだけで弾き語りされるボサノバというのは、いかがなもんか?と余計な心配を感じつつ、でも御大アントニオカルロスジョビンの作品なので、あまり変な偏見?先入観を持たずに聴いて充分なのでありましょう。

と、言うことで聴き始めるわけでありますが、それまで、ギターで弾き語りされるものを聴きすぎていることもあって、当初、若干の違和感を感じながら聴いていたのは事実でありますが、何度か聴いているうちに、慣れてくるんでしょう、その違和感も薄れていきました。

このCD、MCもきちんと収録されていて、コンサートを聴いているような雰囲気で聴いていられるのが◎でした。
さらにその内容がライナーに記載されているのでちゃんと何言ってるかわかりますし(^^;;

演奏曲は、テンコ盛りの以下の通り。
1. Desafinado
2. Samba de uma nota so
3. Por causa de voce
4. Estrada do sol
5. Se todos fossem iguais a voce
6. Agua de beber
7. Eu nao existo sem voce
8. Eu sei que vou te amar
9. Modinha
10. Chega de saudade
11. Dindi
12. Eu preciso de voce
13. Retrato em branco e preto
14. Corcovado
15. Ligia
16. Falando de amor
17. Aguas de marco
18. Garota de Ipanema

「ヂサフィナード」
「サンバ・ヂ・ウマ・ノタ・ソ」
「あなたのせいで」
「太陽の道」
「もし皆があなたと同じだったら」
「おいしい水」
「エウ・ナォン・エジスト・セン・ヴォセ」
「あなたを愛してしまう」
「モヂーニャ」
「シェガ・ヂ・サウダーヂ」
「ヂンヂ」
「エウ・プレシーゾ・ヂ・ヴォセ」
「白と黒のポートレイト」
「コルコヴァード」
「リジア」
「愛の語らい」
「三月の水」
「イパネマの娘」


結果的に微妙なユレ、ズレは、ジョビンの歌声から感じられるわけで、ボサノバの魅力はやっぱりその辺に(も)あるのかなぁとあらためて感じ入った次第であります。


しかし、この辺の発掘音源というのもまだまだありそうな気配がして、ちょっと気を抜けないのかなぁ なんて思ってみたり..
と、いうほど目を皿のようにして探してるわけではないんですけど(自爆)


Antonio Carlos Jobim "em Minas ao vivo piano e voz"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/1785290)

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