Norwegian Wind Ensemble "Sketches Of Spain"

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Maria Schneider指揮買いしたものです。

演奏曲は
1 Concierto De Aranjuez (Adagio)
2 Will O'the Wisp
3 The Pan Piper
4 Saeta
5 Solea

ということで、Miles Davisの名作?"Sketches Of Spain"と、まんま一緒の演奏曲です。

で、演奏ですが、元盤をかなり忠実に再現している感じで、(ちゃんと、これ聴く前にMiles Davisも買って、予習もいたしました(笑))
きっちりと一字一句間違わずに聴き較べまではやっていないですが、演っていることに関して(=楽譜的に)は、ほとんど変わりません。
途中で、異なるフレーズが入ったり、雰囲気がガラッと変わるようなギミックを加えたりとか、わかりやすい特色を出そうという意図は、・・・・全然見えません。
とはいえ、クレジット上1,2曲目のアレンジはGIL EVANSのアレンジではないんですけどね(^^;;

で、この時期に 何故にこうも(ほぼ)忠実に"sketches of spain"の再演をしたのか、しようと思ったのか、すべきだったのかという意図があまり見えてきません。
ライナーに
the NWE felt that Evans' piece was so well suited for our particular way of playing, that we immediately felt attracted to the lush yet airy textures of Evans' writing.
She commented simply by saying that no group she had worked with, sounded "so right", or "so natural" , in performing this particular piece.
とあり、ただこのオーケストラに合いそうだったから 程度のことを言っているようですが、その程度でアルバムにまでしてしまうのであろうか?と、疑問に思ってしまいます。

もしかしたら、この後のMaria Schneiderの行く末を暗示するような何かを諮詢しているのではないか?とか余計なことを考えたのですが、杞憂ですかねぇ(笑)

ただ、このオーケストラの出自が醸し出す北欧調な雰囲気というのは、演奏面、録音面で相応に滲み出ていると思いますし、それが魅力的に響くのは、Miles盤を聴いたことの有無に関わらず感じられるんじゃないかと思います。
買って損をしたとは思わないけど、買ってまで聴かなくても良いんじゃないか?とも..。

Maria Schneiderの一挙手一投足をきっちり追ってみたい(と、思う人は最近多いと思いますが)場合には、師匠Gil Evansの再現を試みた、問題作という側面もあるので、絶対買いだとは思いますが..

Norwegian Wind Ensemble "Sketches Of Spain"(http://www.hmv.co.jp/Product/detail.asp?sku=2635292)

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