Eliane Elias "Something for You"

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イリアーヌのbill evansトリビュート作品です。
全部で18曲演奏していて、その全部が一応bill evansに由縁のある曲になっているんでしょう。
全部の曲について、「あぁ、これはあの関係ね」と言い切れないので、こういう書き方です。
って、1曲イリアーヌ作曲が紛れているので...(--;;
でもって、そのうち6曲が歌入りとなっています。

メンツは、Eliane Elias(P,Vo)、Marc Johnson(B)、Joey Baron(Ds)となってまして、これはかなり強力
です。
Marc Johnsonはエバンストリオの最後のレギュラーベーシストですし、Joey Baronは・・・共演してたかなぁ..
え~と、これは巷の評判がすこぶるよろしかったので、ちと買ってみようと思った次第であります。
個人的には、初イリアーヌのはずです。

演奏曲は以下の通り、*付きの曲がボーカル入りです。
1.You And The Night And The Music
2.Here Is Something For You*
3.A Sleepin' Bee*
4.But Not For Me
5.Waltz For Debby*
6.Five
7.Blue In Green
8.Detour Ahead*
9.Minha*
10.My Foolish Heart
11.But Beautiful/Here's That Rainy Day*
12.I Love My Wife
13.For Nenette
14.Evanesque
15.Solar
16.After All
17.Here Is Something For You
18.Re: Person I knew

ほとんどの曲が3分弱から4.5分程度に収まっている上に、ちょっとスロー目な曲を多く選んでいること(エバンス自体がスローテンポが多いということでもあろうけど)、演奏自体が流麗な感じで進むこと、などから1曲1曲を存分に堪能するというよりは、全体の流れを楽しむような感じの仕上がりになっていると思います。

さすがにエバンスと較べちゃいけないんでしょうけど、やっぱりエバンスの美しい、女性的と言われる部分に焦点を当てた(っていうか、演奏者は女性だ)感じになっている感じを受けますかねぇ。でもって音数多めの演奏って印象も受けちゃったりして、そうなるとエバンスの曲を題材に自分の世界で演奏しているということになるんでしょうかねぇ。
当然、ヴォーカルという強力な武器を持っている人がその武器を使ってるわけですから、そういうことなんでしょう。

たしかに、エバンスの物真似を聴きたいわけではないのでこれで全然良いのですが、個人的にエバンスに
思い入れが強過ぎるせいか、細かく聴こうとすると、なんかちょっと不満を感じるのは、私だけでしょう(苦笑)
と言うことで、基本的には当初推測した制作意図通りに、全体の流れを楽しむような感じで、この盤の心地よさに、体をゆだねるような感じで聴くと言うことで良いんじゃないかと思います。
で、17曲目の冒頭の音の悪さ(evans本人の発掘音源)で、ハッとする  というのがヨロシイようで(笑)

イリアーヌの過去作品を聴いていないためアレですが、たしかボサノバ集なんかもあったようなそういう楽曲が合いそうな感じは、たしかにしました。

中ジャケの眼鏡をかけた写真を堂々と出しちゃうあたりが、美人だけどそれだけで売ってる訳じゃないという(販売側の)気概を感じて、ちょっと好感触。(いや、最近の日本の秋葉系流行を意..)


Eliane Elias "Something for You"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2601550)

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