STEPS AHEAD "Holding Together"
というか、彼の参加していないSTEPS AHEADなんて眼中にないと言っても過言ではない状況で、存在すら全然知らなかったアルバムであります。
先日のイリアーヌのビルエバンス作品集で、イリアーヌを初めて聴いたのですが、その時に「彼女を語るにはこの盤を聴いてから」てな話になりましたので、それじゃぁ買わねばならぬと、ネットを探しましたところちょっと前のアルバムなためか、入手できるサイトがかなり限られていまして、多分amazonにあった在庫の最後の1枚をいただいちゃったという次第であります。(HMVでの入手はすでに無理)
メンツは以下の通りで、サックスがBob Berg、ベースがMark Johnsonに、ピアノがイリアーヌという布陣になっています。
Mike Mainieri(Vb)、Bob Berg(Ts)、Eliane Elias(P)、Mark Johnson(B)、Peter Erskine(Ds)
2枚組で、66分+56分とてんこ盛りの状態で、存分に演奏を楽しめます。演奏曲は以下の通り
Disc1
1 Bowing to Bud
2 Copland
3 Autumn Rose
4 Pools
5 All the Things You Are/Soul Eyes
6 Uncle Bob
Disc2
1 Dee Minor
2 Time Is Now
3 In a Sentimental Mood
4 Friday Night at the Cadillac Clab
1999年欧州でのライブ収録で、どうやら2002年に発売になったようです。
演奏自体は、お奨めいただいたくらいなので全然心配はしていなかったのですが、まぁテンションの高い演奏が目白押し、久々にVibeの入った4ビートを堪能させていただきました。
皆さん、アコースティック楽器での演奏なので、タイトなリズムではありますが、充分にジャズしております。
マイニエリが前面に出るのはバンドの性格上当然なのですが、ボブバーグが熱い演奏を繰り広げ、マークジョンソンのベースが唸り、アースキンもいつになく叩きまくって てな感じで凄い凄い、ライブなのでそれぞれのソロも充分に時間をとってありまして、かなり満足度は高いです。
で、肝心のイリアーヌですが、わはは(マジ、笑っちゃいました)全然印象違っちゃいました。こんな人だったんですね。
これが本性なんですね。大胆で繊細で充分なswing感、さらに相当にアグレッシブで凄い演奏してるじゃありませんか。
あぁ、ビックリした。
コレ聴くと、近年のボーカル中心のアルバムなんて作ってる場合じゃないってのがよく判ります。
こういう盤が入手困難だってのも、相当に問題あるんじゃないでしょうかねぇ。もったいない..
STEPS AHEAD "Holding Together"(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1071315)
この記事へのコメント