Chick Corea "Dr. JOE"

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チックコリアのトリオ連作シリーズの1枚目です。
しかし、ここのところのチックコリアの多作振りには、呆れるものがあります。
 1.2007.05. "Enchantment"
 2.2007.09. "Dr.Joe"
 3.2007.10. "Chillin'In Chelan"
 4.2007.10. "From Miles"
 5.2007.11. "Boston Three Party"
 6.2007.12. このボックス
 7.2008.01. "Duet"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2652493)
 8.2008.02. "New Crystal Silence"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2672282)
 ※ちなみに海外では、1.の後8.となってます。日本だけが、これだけの量になってます。

まだ、1年経っていないのに8枚(トリオはメンツ単位で1枚と計算)もの多作となっています。
これは、それだけ創作意欲が高まっているのか、はたまたそれだけの収入が必要な何かがあるのか?
しかも、日本だけというのは、日本人がそれだけチックコリアが好きなのか?組織的に購入してくれる
何かがあるのか?
疑問は尽きません。

さらに、1枚目(コレ)が発売されるまで、5つのトリオでのCDが立て続けに出ると言う情報だけが飛び交いフタを開けてみたら、最後に全部が入った箱をリリースし、5つめのトリオはその箱でしか聴けないという暴挙に出たと言うことで、そのアコギな商売に唖然としたのでありました。(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2007/09/19)

それでも、チックコリアの作品となれば買わねばならぬ、聴かねばならぬと、律儀に箱を購入してくるんですから私も良いお客だなぁと呆れてしまいます(笑)

さて、本題のこのアルバムですが
メンツが、chick corea(P)、John Patitucci(B)、Antonio Sanchez(Ds)
演奏曲が
1. Illusion
2. Doctor Joe
3. Mystic River
4. Zig Zag
5. Blues for Dali
6. Crepuscule with Nellie
7. 1% Manteca
8. Promise
9. M.M.
10. Fourteen
となっています。

演奏は、この盤は○です。
当然メンツの影響もあるでしょう。タイトで格好良い演奏です。
最近のチックコリアというとスペインな風味が入っていることが多いのですが、この盤ではそれが希薄で
それもこのアルバムの特徴で、雰囲気を変えている要因だと思います。
途中、数曲でエレピを弾いているのですが、これが良いアクセントになっていますかねぇ
7曲目を聴いて、CCEBを思い出して、久々に聴き直したのは言うまでもありません(笑)

chick coreaにJohn Patitucciと言うとakoustic bandを思い出すのですが、Antonio Sanchezって
軽い音という認識があるのですが、dave wecklほどタイトな音では無いので、それがいい塩梅に効いているという感じで、こっちのユニットのほうが個人的には好きです。


Chick Corea "Dr. JOE"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2636628)


この文章を公開した後、自身の過去の文章を見ていたら↓こんなの見つけました
> あ、これシリーズ化してくれないかなぁ(汗)
> HARVEY MASONの盤みたく、いろいろな人とコリア自作曲をやって1枚のアルバムにするとか
> アルバム毎に、演奏曲と曲順は一緒で、メンツだけが変わるとか
> タイトルが"corea plays corea Vol.1"なんて感じ(笑)
> ドラムレスのSpainとか、guiterとデュオでhumpty dumptyなんてのもおもしろいと思うんですが..
> でも、この盤が日本だけで発売されるのと同様に、このシリーズは日本限定じゃないとダメでしょうね
http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2006/04/02

なんだか、近いことが実現しているようで...(^^;;

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