Marcus Strickland "Open Reel Deck"

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9月の新譜試聴会で、良いと思った盤なのですがこのときはTain & the Ebonix "Folk's Songs"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2007/10/30)を購入して、実際に聴いた盤は買わなかったのですが、先日中古で出ているのを見つけて、2~3日考えて結局購入しました。
2~3日考えている間に売れていなくてヨカッタです。

メンツは、以下の通りで、sax+guitar trioにゲスト的に他の楽器が加わったような感じになっています。
Marcus Strickland(Ts)、Mike Moreno(G)、Carlos Henderson(B)、E.J. Strickland(Ds)
Keyon Harrold(Tp)1-4,10,12
Malachi(Spoken Word)2,4,6,10,12
Jon Cowherd(P)7

演奏曲は以下の通り
1. INTRO (VISTA)
2. OPEN REEL DUCK
3. IN-
4. PILGRIMAGE
5. SNEAKY DEAKY
6. -CEP-
7. SUBWAY SUITE 2ND MOVEMENT
8. -TION
9. PROSPECTUS
10. VIRTUE
11. VOLATILITY
12. OUTRO (VISTA)

タイトルが"Open Reel Deck"だからなのか、ところどころに機械の操作音のような音が加えてあって、さらに数曲"Open Reel Deck"の音のような"こもった音"のトラックが挟まれています。
Spoken Wordが参加している5曲は、詩の朗読と言うか、ちょっと音楽に乗った語りと言うか
そんな感じで、これはなんか独特な雰囲気を醸し出していまして、これはこれでそう悪くはないですけど個人的には無くてもヨカッタですかねぇ

で、注目は、残りの楽曲(=語りのない部分+音の悪くない部分)なのですが、注目はMike Morenoのギターでしょう。
E.J. Stricklandの叩き出す強烈なビートの上で、(frisellとは異なる感じの)浮遊感を持った音が、絶妙に絡んで独特な音空間を作りだしています。これにMarcus StricklandのSAX(時にKeyon HarroldのTP)が、ぶりぶりとブローを決めて格好良いことこの上なし。聴き応え充分です。

なので、なおさら 余計な音が含まれているのが惜しまれる作品です。
あまり作り込まずにBootのようにライブ音源をそのまま出しました。ってほうが手間もかからず、聴く方も満足できて良いんじゃないでしょうかねぇ(笑)
NY在住の人に向かってのリリースだと、"ライブ音源そのまま"をCDで聴くなら、ライブに来いってことで良いんでしょうけど、日本にいる私を含め全世界の人は"ライブ音源そのまま"のほうがうれしいっす。

 え?それなら、彼のオフィシャルサイトにMP3音源があるって?(http://www.marcusstrickland.com/music.html)
 ・・・それ聴いてみます。

Marcus Strickland "Open Reel Deck"(http://diskunion.net/jazz/ct/detail/JZ070821-07)

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