Helen Sung "Sung Bird"
Helen Sungと言うと、"HELENISTIQUE" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2007/09/18)という作品で一度聴いていまして、このときはdrummer良ければよい作品か?とあまり主役に期待はしていないでの購入だったのですが、結果はヨカッタのであります。
この彼女がMarcus Stricklandをメンバーに加えた新作を出したという情報を得たのはちょうど、上掲作品を買った直後でした。
が、このジャケだし、その後あまり話題にもなっていないし、ウィッシュリストに眠らせたまま、放っておいたのです..
とっころが、WEB上で某氏に(直接ではないが)煽られて、思わず購入に走ったのが年明け早々だったか..
某HMVで全然入荷しないのでいらいらしていたら、amazonのほうが安かったので、即効キャンセル、乗り換えたら1週間で即入荷。手に入った次第であります。
ということで、メンツですが、以下の通り
Helen Sung(P)、Marcus Strickland(Ss,Ts)、Reuben Rodgers(B)、Nasheet Waits(Ds)、Samuel Torres(Per)
演奏曲は、11曲と多めですが、時間は42分程度とあまり長くありません。
1 Prelude
2 Tango
3 Preamble
4 Shall We Tango?
5 Malaguena Miniatura
6 Malaguena
7 Serenata
8 Sungbird
9 Capricho Catalan
10 Capricho American
11 Free Fusion
12 Encore: Zortzico
ということで、肝心の演奏ですが、1、2、6、7、9、12曲目はクラシックです。ショパンのエチュードだと言われて聴いても全然違和感ありません。当然、ピアノのソロ演奏です。
と思って、よーくクレジットを見たら、これらの曲は、イサーク・マヌエル・フランシスコ・アルベニス
の「タンゴ組曲作品165」という比較的有名なクラシック音楽のようです。
全6曲からなる組曲なので、全曲演奏しています。2曲目のtangoが有名のようです。
(というのはwikipediaですぐ調べられました。)
アルバムコンセプトとしては、「タンゴ組曲作品165」の再構成、再構築が主となっているんでしょう。
元となっている「タンゴ組曲作品165」がタンゴっぽくないので、そこにタンゴを組み合わせて、ジャズ的解釈を加えるにあたって他の楽器(Sax、Bass、Drum)が加わったと見るのが正解のようです。
ということで、オリジナルのほうだけの言及にしようと思います(笑)
基本的には、元の組曲の演奏の雰囲気は崩さないように、それでいてタンゴを付加していくということになるわけでつなぎの小品を入れて。。というパターンが多いです。あるいは、曲間の無音部分を多くしてみたりなんてこともやっています。
3曲目は、2曲目からの流れを次の曲に繋げるための小品。
4曲目も、そのイメージを引きずったスローテンポなラテン調のリズムを感じさせる曲。
抑制の効いたリズムの上で、抑制の効いたSaxのテーマが流れる。pianoは比較的自由に動き回っているが
傾向としては、タッチ弱めの美旋律でありながら生き生きしたソロはHelen Sungらしさが充分に出ています。
途中、Saxソロあたりから、ちょっと抑制感が薄れましてノビノビした雰囲気が出てきます。
良い曲だと思います。
5曲目は、ベースソロから入ってタンゴのキメ。までのこれまたつなぎの小品という趣。
8曲目が、タイトル曲ですが、これはちょっとテンポ早めのタンゴ調の曲ですが、やっぱり抑制感が強い出だしになっています。
タンゴという音楽の素性からして、元々抑制感を感じるものであるというのはあると思うので、
でも、ここでのstrickalndのソロは静かに燃える感の強いもので、勢いにまかせない渾身のソロというのは結構大変だと思うのですがちょっと耳をひきつけられます。これはこの盤の聴きどころの1つだと思います。
10曲目は、タンゴ組曲の曲調の流れで、ベースのアルコとSAXのユニゾンを楽しむ前半から、ベースソロを楽しむ後半という小品。
11曲目は、タイトルが"FREE FUSION"ですからね。ちょっと期待しちゃいます。
タンゴフレーバーを感じさせるピアノソロから入るのですが、1分過ぎから本来のテーマに入っていきます。
抑制感を感じさせるタンゴ調のメロディのテーマの後、抑制感のあるSaxソロ、その後からですが、だんだん、だんだん、徐々に徐々に盛り上がっていくという構成になっています。盛り上がったところでテーマに戻って終了ですが..
ということで、Marcus Stricklandのゴリゴリを聴きたいという目当てで買ってくると、ちょっと落胆が大きい作品です。
けど、いぶし銀的渋い演奏のStricklandの演奏は楽しめましたかねぇ..
もし買ってあって「こりゃダメだ」と捨ててある人は、もう一度ちゃんと聴くことをお奨めします。
買ったからには楽しもうという気概で聴けば、ちゃんと聴き応えのある作品には仕上がっているとは思います。
まぁ、無理にとは言いませんけど..
Helen Sung "Sung Bird"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2607801)
この彼女がMarcus Stricklandをメンバーに加えた新作を出したという情報を得たのはちょうど、上掲作品を買った直後でした。
が、このジャケだし、その後あまり話題にもなっていないし、ウィッシュリストに眠らせたまま、放っておいたのです..
とっころが、WEB上で某氏に(直接ではないが)煽られて、思わず購入に走ったのが年明け早々だったか..
某HMVで全然入荷しないのでいらいらしていたら、amazonのほうが安かったので、即効キャンセル、乗り換えたら1週間で即入荷。手に入った次第であります。
ということで、メンツですが、以下の通り
Helen Sung(P)、Marcus Strickland(Ss,Ts)、Reuben Rodgers(B)、Nasheet Waits(Ds)、Samuel Torres(Per)
演奏曲は、11曲と多めですが、時間は42分程度とあまり長くありません。
1 Prelude
2 Tango
3 Preamble
4 Shall We Tango?
5 Malaguena Miniatura
6 Malaguena
7 Serenata
8 Sungbird
9 Capricho Catalan
10 Capricho American
11 Free Fusion
12 Encore: Zortzico
ということで、肝心の演奏ですが、1、2、6、7、9、12曲目はクラシックです。ショパンのエチュードだと言われて聴いても全然違和感ありません。当然、ピアノのソロ演奏です。
と思って、よーくクレジットを見たら、これらの曲は、イサーク・マヌエル・フランシスコ・アルベニス
の「タンゴ組曲作品165」という比較的有名なクラシック音楽のようです。
全6曲からなる組曲なので、全曲演奏しています。2曲目のtangoが有名のようです。
(というのはwikipediaですぐ調べられました。)
アルバムコンセプトとしては、「タンゴ組曲作品165」の再構成、再構築が主となっているんでしょう。
元となっている「タンゴ組曲作品165」がタンゴっぽくないので、そこにタンゴを組み合わせて、ジャズ的解釈を加えるにあたって他の楽器(Sax、Bass、Drum)が加わったと見るのが正解のようです。
ということで、オリジナルのほうだけの言及にしようと思います(笑)
基本的には、元の組曲の演奏の雰囲気は崩さないように、それでいてタンゴを付加していくということになるわけでつなぎの小品を入れて。。というパターンが多いです。あるいは、曲間の無音部分を多くしてみたりなんてこともやっています。
3曲目は、2曲目からの流れを次の曲に繋げるための小品。
4曲目も、そのイメージを引きずったスローテンポなラテン調のリズムを感じさせる曲。
抑制の効いたリズムの上で、抑制の効いたSaxのテーマが流れる。pianoは比較的自由に動き回っているが
傾向としては、タッチ弱めの美旋律でありながら生き生きしたソロはHelen Sungらしさが充分に出ています。
途中、Saxソロあたりから、ちょっと抑制感が薄れましてノビノビした雰囲気が出てきます。
良い曲だと思います。
5曲目は、ベースソロから入ってタンゴのキメ。までのこれまたつなぎの小品という趣。
8曲目が、タイトル曲ですが、これはちょっとテンポ早めのタンゴ調の曲ですが、やっぱり抑制感が強い出だしになっています。
タンゴという音楽の素性からして、元々抑制感を感じるものであるというのはあると思うので、
でも、ここでのstrickalndのソロは静かに燃える感の強いもので、勢いにまかせない渾身のソロというのは結構大変だと思うのですがちょっと耳をひきつけられます。これはこの盤の聴きどころの1つだと思います。
10曲目は、タンゴ組曲の曲調の流れで、ベースのアルコとSAXのユニゾンを楽しむ前半から、ベースソロを楽しむ後半という小品。
11曲目は、タイトルが"FREE FUSION"ですからね。ちょっと期待しちゃいます。
タンゴフレーバーを感じさせるピアノソロから入るのですが、1分過ぎから本来のテーマに入っていきます。
抑制感を感じさせるタンゴ調のメロディのテーマの後、抑制感のあるSaxソロ、その後からですが、だんだん、だんだん、徐々に徐々に盛り上がっていくという構成になっています。盛り上がったところでテーマに戻って終了ですが..
ということで、Marcus Stricklandのゴリゴリを聴きたいという目当てで買ってくると、ちょっと落胆が大きい作品です。
けど、いぶし銀的渋い演奏のStricklandの演奏は楽しめましたかねぇ..
もし買ってあって「こりゃダメだ」と捨ててある人は、もう一度ちゃんと聴くことをお奨めします。
買ったからには楽しもうという気概で聴けば、ちゃんと聴き応えのある作品には仕上がっているとは思います。
まぁ、無理にとは言いませんけど..
Helen Sung "Sung Bird"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2607801)
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