Chick Corea & Gary Burton "New Crystal Silence"

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Chick CoreaとGary Burtonのデュオ作というと、名盤Crystal Silenceを含めて都合4作品存在しているようですが、これだけコリア好きの私でありながらこの辺は買い逃しているというか、買う機会を逸していたというか、全ては持っていませんで、聴かずじまい状態になっています。
まぁ、名盤はいつの世にも存在するので、爺さまになってからでも、手に入ることでしょう(笑)

ということで、Chick CoreaとGary Burtonのデュオ35周年ということで話題を振りまいているこの作品ですがCD2枚組になっていまして、1枚目がSydney Symphonyが後ろに入ったオーケストラ作品になっていて、2枚目が完全な2人だけでの演奏となっています。双方ともライブ収録(時期は違う)であります。

演奏曲は、以下の通り。いつもながらのいつもの楽曲が目立ちます(笑)
DISK1
1 Duende
2 Love Castle
3 Brasilia
4 Crystal Silence
5 La Fiesta

DISK2
1 Bud Powell
2 Waltz For Debby
3 Alegria
4 No Mystery
5 Senor Mouse
6 Sweet And Lovely
7 I Love You Porgy
8 La Fiesta


1枚目は、オーケストラ入りと言うことでアレンジも周到に用意されていたんだと思いますが、1曲が10分超になっているものが大半を占め、全部で5曲と抑えめな曲数となっています。
2枚目は、逆に10分超は最後の1曲だけで全部で8曲。
こちらはテーマの後、2人のソロまわしでまるく収めていると予感させてくれます。

さて、肝心の演奏ですが、1枚目はオーケストラのダイナミクスを効果的に利用した演奏になっていて、バイオリンのソロがあったり、ホーン陣のビャーッという厚みのある音に驚いてみたり、さらに低音の押し寄せるような迫力に圧倒されてみたりと、デュオ作品としてよりオーケストラ作品としての楽しみを得られるような感じの仕上がりになっています。

2枚目は、2人だけの演奏なので、当然ですが2人の音数が1枚目と比してだんぜんに多く(あたりまえか(汗))2人のコラボレートが存分に楽しめます。
っていうか、この2人の一心同体的な音、ツーと言えばカーと言うほどにそれはそれは見事な一体感。
もしかして、細部までしっかり譜面になっているんじゃないかってくらい、どの曲も荒れずに進行していきます。
それでいて作られた感ってのが実は希薄で、緊張感を感じさせるってのはいったい何なんでしょう。

1枚目のオーケストラの迫力も相当聴き応えありますが、2枚目を聴いちゃうとやっぱりこっちが本編なんだろうなぁと思ってしまうのでありました。


しかし何度も書いていますが、昨年から今年にかけてのアルバム発売ラッシュはなんだったのでしょう。
一通り、手に入れている上に、輪をかけてRhumba Framenco(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2008/3/8)までも手に入れたので、かなりの金額をchick coreaにお布施したことになると思います。
一応、予定ではこれで一段落と言うことになります。


Chic Corea & Gary Burton "New Crystal Silence"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2672282)

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