George Colligan "Unresolved"
値段もあまり高くありませんでした。
こちらの盤はFSNTで1999年のリリースだったようです。
メンツはGeorge Colligan(P)、Mark Turner(Ts)、Drew Gress(B)、Howard Curtis(Ds)、Jon Gordon(As,Ss)、Kurt Rosenwinkel(G)の6人なのですが、George Colliganがいろんな楽器演ってるのと、Jon Gordon(1,3)、Kurt Rosenwinkel(8,10)が各2曲のみの参加、5曲目がソロになっています。
George Colliganの多楽器演奏を書き出してみましょう。
piano(2,4,5,6,7)
Hammond B-3 organ(1,6,10)
Ensoniq ASR88(3,6,9)
Trumpet(6,9)
Drums(8)
トランペットにドラムまで演っちゃうんですかっ!!
しかも6曲目ではcolliganは一人三役ですよ(汗)
Ensoniq ASR88というのはasr10というサンプラーに88鍵キーボードがくっついたヤツだそうです。
演奏曲は全10曲、すべてcolliganのオリジナルです。
1. Danger Zone
2. Train To St.gallen
3. Gray Days
4. Nebulosity
5. Year's End
6. Evil Ambition
7. Unresolved
8. Modeidi's Modalities
9. The Very Last Waltz
10. Why Does It Happen To Me Every Time?
演奏は、ちょっとM-BASEを感じさせる無機的なリズムにのって、ピアノ、オルガンでメカニカルな演奏を
しているというのが、第一印象。
この盤での聴きどころは恐らくMark Turnerだと思うのですが、かなりアグレッシブかつ饒舌でありながら、非常に歌心を感じさせる演奏を繰り広げています。
それていて、1曲目でのJon Gordonとの複雑な交歓とかテクニック面でもしっかり見せつけてくれます。
もっと、無感情的と言うか、陰湿な音のイメージを持っていたのですが、印象違っちゃいました。
この盤を買うときの一番の躊躇は、Mark Turnerの参加でしたので、考え方を変えなければいけません。
いろいろ考え合わせると、多分6曲目がこの盤のピークになるんじゃないかと思います。
colliganのコロコロ歌うpianoソロも充分堪能できますし、colliganのTpソロもなかなか良い感じだしDrumsもガシガシいっちゃってますし、もちろんMark Turnerも真骨頂とまではいかなくても立派なソロを演じています。
中間のソロピアノをしっとりじっくり聴かせて6曲目で1曲目に近い雰囲気の曲を持ってきて、とアルバムの全体構成的にも飽きさせない仕上がりになっていると思います。
George Colligan "Unresolved"(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=991132)
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