TOKYO ZAWINUL BACH "Sweet Metallic"

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東京ザヴィヌルバッハが再始動しました。
菊地のブレイクで存続が危ぶまれていた(嘘、個人的にそうなんじゃないかと危惧していた)のですがnakedを挟んでいますが、なんと4年ぶりに無事復活とあいなりました。

メンツは、坪口昌恭(Kb)、菊地成孔(As,Ts)のオリジナルメンバーに加え、ゲストとして三沢泉(Per)、numb(Electronics)、Yosvany Terry Cabrera(Ss,As)が加わっています。

演奏曲は、以下の9曲で、約62分となっています。
1.Mint Palladium
2.Peach Platinium
3.Orange Iridium
4.Lychee Osmium
5.Grape Ruthenium
6.Cacao Argentum
7.Predator
8.Ask Me Now (Bird Conduct 5)
9.Shout

TZBの基本は、Mというソフトが勝手に奏でるリズムに載せて、人間が演奏を繰り広げるというもので、このコンセプトはしっかり踏襲されています。(この基本線がなくなったらTZBではなくなる)

アルバムになると、上記手法で作成された音源を切った貼ったして1曲を作り上げているようです。
※この切った貼ったが、彼ら(坪口、菊地)の根底コンセプト(=テオマセロマンセー)であることは
 コレ(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2006/06/28)とか
 コレ(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2007/12/25)を聴けば
 自明ではあります。

さて、このアルバムですが、今までよりちょっと人力感が強いかな?という印象がありまして、冷静に考えてみるとSAXフィーチャ度合いが高くなっているのがその原因なんじゃないかと思います。
これって、やっぱり菊地人気の余波を受けて、菊地のSAXを前面に押し出してきた結果なんでしょうか?
とはいえ、ゲスト参加のYosvany Terry CabreraさんもSAXなので、「管の音を前面に」って事かも知れません。

とはいえ、Mのリズムに乗ってという意味では、大同小異と言われてもしかたないかなぁという部分があるにも関わらず、頭を縦に振って聴いているとかなり気持ちの良い音楽であることに変わりはありません。
あまり深いこと考えずにタテノリで聴きたいアルバムであります。

いいオヤジがこういう音楽を聴いて、頭を縦に振っているっていうのが、なんとも格好良いのではないかと思っている次第であります。
※演奏しているのも、同年代のいいオヤジなんですけどね(笑)

TOKYO ZAWINUL BACH "Sweet Metallic"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2698582)

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