Hiromi & hiromi's Sonicbloom "BEYOND STANDARD"

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上原ひろみさんの新譜です。
前作が約1年前ですが、なんだか強烈なペースでアルバムを作っている印象があるのはなぜでしょう??
ただ、前作の最終曲(times up)で、この盤の2曲目のイントロを演っているところは、すでにこの盤の制作とそのコンセプトは前作発売前に決まっていたということになります。

メンツは以下の4人で、これでSonicbloomというバンド名になります。
Hiromi Uehara(P)、David Fiuczynski(G)、Tony Grey(B)、Martin Valihora(Ds)

演奏曲は、以下の通り、タイトルにスタンダードとあるように、スタンダード曲集です。
1 Intro
2 Softly As In A Morning Sunrise
3 Claire De Lune
4 Caravan
5 Led Boots
6 (Some Of) My Favorite Things
7 Ue Wo Muite Aruko
8 Xyg
9 I've Got Rhythm

1曲目が、SP盤を聴いているような雰囲気を出した音作りで、スタンダード=古臭いと暗に表明しているってことでしょう(嘘)
2曲目以降が本来のこのバンドの演奏となっているのですが、全体にバンドとしてもまとまりが出てきたと感じます。
スタンダードということでいろいろ思うところはありますが、かなり大胆なアレンジで今風というか、FUSION的に大仰に料理していまして、概ね聴いたことのある曲なのですが、ちょっとの驚嘆とともに楽しく聴かせて頂きました。
上原さんはDavid Fiuczynskiとの共演で、かなり化けたというか、音の広がりが出てきたというか、テクニック偏重感が希薄になったというか、音楽が面白くなったというか、そんな感じします。
David Fiuczynski良いっす。もし、他のフュージンスキ盤をって方は、コレ(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=672416)をお奨めします。

が、やっぱり極めつけは、最後のボーナストラックかなぁと(笑)
やっぱりライブになると、ノリというか、勢いというか、熱さというか、が全然違うという感じがビンビンに伝わってきまして..
次作は、Sonicbloomでのライブ盤を是非お願いしたいところです。


元来、上原さんのアルバムは、凄いのはよくわかるが、自分の中で大絶賛はしていないのは、前作紹介時(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2007/02/27)の
下記コメントの通りなのですが
 ===
  極上にご機嫌な音楽だけど...
  ジャズとして聴いてしまうと、ちょっと物足りないというか、地に足が着いた感じがしなくなる
  ような感じがありまして..
  悪い癖かもしれませんが、どうしても上原さんを聞くときにはジャズを聴く耳というのが首を
  もたげてきまして、それでもって、自分の中では、「なんだかちょっと」感が強い状態を過去の
  アルバムでも感じています。
  なのでこれは自分の特異体質的な理由ではありますが、このアルバムでもやっぱりちょっと感が
  残ってしまうわけであります(苦笑)
 ==
今作は、そんな私も"なんだかちょっと"感は、かな~り希薄になっています。
ちょっと前、結構なヘヴィローテーションで聴いてました。


Hiromi & hiromi's Sonicbloom "BEYOND STANDARD"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2703868)

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