Ben Wolfe "No Strangers Here"

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ベンウルフというベーシストのアルバムです。
これも、メンツ(marcus strickland)買いです。

そのメンツは
Ben Wolfe(B)、Marcus Strickland(Ts,Ss)、Luis Perdomo(P)、Greg Hutchinson(Ds)
の4人がレギュラーで、そこに下記4人がゲスト的に各1~2曲で参加しています。
Branford Marsalis(Ts,Ss)、Terell Stafford(Tp)、Jeff“Tain”Watts(Ds)、Victor Goines(B-Cl)

それと、stringsが4人加わっています。以下の通りのメンツです。
Jesse Mills(Vln),Cyrus Beroukhim(Vln),Kenji Bunch(Vla),Wolfram Koessel(Clo)


演奏曲は、下記10曲。全部オリジナルです。
1 The Minnick Rule
2 No Strangers Here
3 Milo
4 No Pat No
5 The Filth
6 Circus
7 Blue Envy
8 Rosy & Zero
9 Jackie Mac
10 Groovy Medium

MAXJAZZレーベルなのですが、コレ(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2007/10/09)がこのレーベルだったこと。
Marcus Stricklandは言うに及ばず、Branford Marsalisが入って、Jeff“Tain”Wattsが入っていること
Ben Wolfe自身も、この辺の人が参加してくれるほどに実力はあると思われることが期待感になっています。
が、弦楽器がいかほど入っているか。
ジャケのBen Wolfeの容姿が、温厚なオッサンぽいのが音楽的にも温厚なのか?
というのがちと心配な部分..。

1曲目、意欲的なユニゾンでのテーマがスタートして、こりゃ幸先良いぞと驚喜していたらストリングスが入らず終了。
2曲目で、いきなりエレガントな世界が表出しましてのけぞってしまいました(笑)
以降、ストリングスは、表に裏に、多かったり少なかったり、と全曲にちょろちょろ出てくるのですが、アルバム単位としてはいい塩梅に登場していまして、jef neve盤のhornの使い方に近い物があるような感じです。

特筆すべきは、Branford Marsalisが相当に良い仕事をしていまして(3,5曲目で演奏しているのですが)、気合いの入ったソロをやらかしています。正直Marcus Stricklandと比較するのは申し訳ない、と思わせてくれるくらいであります。

それと、Greg Hutchinsonも良い仕事してます。jeff "tain" wattsに全然負けていません。

8曲目が、現代音楽的な出だしでちょっと大仰な展開から、ドラムが加わると一気にジャズになってしまうという音楽でこれがこの盤のハイライトでしょう。

曲によって、ストリングスの比率が高く、そこの好き嫌いで、評価は変わってくるとは思いますが、それでも各人かなり気合いの入った演奏をしているのは間違いないので、聴き応えは充分でした。


BEN WOLFE "NO STRANGERS HERE"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2715938)

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