Omer Klein "Introducing Omer Klein"

Omer Kleinというイスラエル人のピアニストのデビューアルバムです。
※その前にＦＳＮＴ盤が出てますが、双頭ですね　コチラ(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2518802)
巷で、ちょっとだけ噂になっていたのが、引っかかってきての購入です。
avishai cohenとか中近東出の人で逸材が多かったので、この人も!?というのが購入動機の一端を担っているのも事実であります。

メンツは
Omer Klein(P)、Omer Avital(B)、Ziv Ravitz(Ds)、Itamar Doari(Per)
２曲目でOmer Kleinのvoiceが入ります。

演奏曲は以下の通りで、全てオリジナルのようです。
1 Abutbul
2 Malchut
3 Oud Song
4 Unerasable
5 Melody for Alon
6 Mantra
7 Netanya
8 Journey Home
9 Tiul Be'israel
10 Kavana

内容ですが、おおざっぱに言うと、ノリは良いけど美しい系のピアノトリオと言ったところでしょうか。
中近東固有の楽器を多用していないので中近東臭はあまり強くは感じないですが、それでもメロディは中近東な雰囲気を感じさせるものがありまして、中近東好きは、充分満足できると思います。
Omer Kleinは、その｢哀愁と情熱を漂わせる｣中近東なメロディに寄り添うようなピアノを弾いていましてとても曲にあった演奏だと思います。
drumがdrumとして叩きまくらずPer的な音数に抑えているのも、エキゾチックな雰囲気にはあっているんでしょう。
ベースも堅実かつ確実なサポートをしていまして、好印象ですねぇ。

冒頭に記したように、ノリは良いのですが派手さがあるわけではなく(でも盛り上げるアレンジは入ってる)、美しさの方で聴く耳を引っ張られるという傾向のほうが強いです。
個人的には、いつでも聴きたい音楽ではないのですが、気分と一致するとかなり引きずり込まれます。
ちょうど、これ書いてるときが、気分とちょうど一致しちゃってまして..キーボードを叩く手が時々止まって聴き入ってます(笑)


Omer Klein "Introducing Omer Klein"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2680298)