Jef Neve Trio "soul in a picture"

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Jef Neveの新譜です。
Jef Neveと言うと前作(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2007/03/07)がベルギーで一番売れた
ジャズアルバムだったということで有名になっていた方ですが、本作はいかほど売れているのでしょうか?
この盤が出た頃、欲しい盤がたくさんあったので購入を見合わせていたのですが、なんかの気の迷いで(?)ようやく購入に至った次第であります。
Jef Neveというと、ピアノトリオに管楽器を効果音的に付加したというのが特色になると思うのですが、この盤のクレジットの中には..

Jef Neve(P)、Piet Verbist(B)、Teun Verbruggen(Ds)
のピアノトリオに
Piet Van Bockstal(hobo) Vera Van Eyndhoven(fl) Erwin Scheltjens(cla)
と、相変わらず管楽器が加わっていますが、今回は木管で攻めてきていますねぇ でも9曲目だけ

演奏曲は以下の通りの全9曲。
1 Remorse
2 Lay Down, Deep Down
3 Intro To Sehnsucht
4 Sehnsucht
5 Lacrimosa
6 A Waterfall Never Comes Alone
7 How Blue Can I Get?
8 Fur Lize
9 Soul In A Picture

"演奏は、一聴クラシックの影響が結構あるんじゃない?という感じを受けました。
E.S.T.に、クラシックテイストを加味して、ちょっとBeatles的大仰さを振りかけたようなって感じでしょうか。"
と以前に書いたのですが、最後の"Beatles的大仰さ"を除いて大枠としてはこの印象は変わりません。
その代わりに、jef neveの音使いにbrad mehldauをちょっと意識した感じが見えますかねぇ

1曲目のシンバルの音とピアノの左手とベースのユニゾンとかなかなか凝った演出がされていて、普通のジャズのピアノトリオと較べると、かなり斬新な感じがします。そこが、このトリオの良いところなんですが..
2曲目では、ドラムの激しさにやられ..
3曲目のpianoの裏で響く暗騒音的な音がだんだん大きくなっていく演出
思いっきり、クラシックな4曲目
   :
   :
と、相変わらずの表現力で、聴き始めるとそのまま聴き続けさせてしまうだけの力量を持っています。
管楽器を効果音的に使う手法が、今回は1曲だけというのがちょっと残念ですかねぇ
7曲目でテープ逆回しな音が効果音として使われてます。(これも、曲毎にいろいろな演出を凝らしているうちの1つ)

こうやって、考えると管楽器効果音も、演出の手法のひとつとして考えているようですね。
彼ら独特の手法だと思うので、もっと多用しても(と言っても2~3曲)良いように思います。


Esbjorn Svensson亡き後(涙)、この人の活躍がこの後のこの傾向のジャズにとって、相当に重要になってくると思います。
今後も、しばらくは追いかける価値がある人だと、再認識いたしました。
個人的には大作の9曲目が良かったです。

でも、ライブではどうしているんだろう..(ボソッ)


Jef Neve Trio "soul in a picture"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2726801)

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