SCORCH TRIO "BROLT!"

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北欧の人達で構成されるギタートリオです。
新譜試聴会のときに、私を挟んだ両側で、この盤の話題が飛び交って(買った?まだ・・)まして、買うなら2枚組の国内盤だとの情報を得まして、彼ら(両側の人達)が期待して待っている盤なら、買おうじゃないかと、秘やかに決意して(笑)、後日早々に買い込んで来たのでありました。
ということで、先入観なし、事前情報上記以外無し という状態で、彼らの演奏に臨んだのでありました。

国内盤の2枚組は、1枚目が本来のこのアルバム、2枚目が限定リリースのLPにボーナストラックとして付いていた4曲ということのようです。
こういうところにも、日本が音盤天国であると感じさせるものがあります。

さて、肝心のメンツですが、以下の通り。ギタリストがフィンランド人、残りの2人がノルウェー人ということだそうです。
Raoul BJORKENHEIM(G)、Ingebrigt Haker FLATEN(B)、Paal NILSSEN-LOVE(Ds)

えーと、北欧ジャズと言いますと、クール、メロディアスを旗印に、相当な緊張感を感じさせるけど非常に美しい音世界を繰り広げるピアノトリオというイメージしか湧かないのでありますが..
この盤はピアノトリオではないので、上記のような雰囲気になるのか、はたまた・・・
と言う意味では、話題にしていた2人がこっち(どっち?)方面の方々なので、先入観はあったことになりますねぇ(^^;;

演奏曲は、以下の10曲
DISK1
1 Olstra
2 Basjen
3 Hys
4 Gaba
5 Graps
6 Bluring

DISK2
1 Bolt
2 Brolt
3 Ratt Og Rade
4 Harrade

肝心の演奏ですが、これはロックインストの範疇に入るんじゃないでしょうか?
相当量のフリーフレーバーが降りかけられています。
かなり過激な演奏です。テンションもかなり高めです。
でも、相当に気持ちよい音楽でもあります。
脳内錯乱系恍惚感増長型頭部揺動是極楽至近音楽ということです。

リズム隊が暴れ回る。暴れているけど、2人の息はあってるなぁ って感じられましてなんだか不思議にノれる感じですねぇ。って、ことは、複雑怪奇なリズムの上での演奏なのかも知れません。そこまで聴き取れませんでしたが..
ギターも暴れちゃってます。普通にかき鳴らすから、擦過音までいろいろな音を駆使しして、かなり変態系フレーズで攻めたてます。
フリーでノイズでアヴァンギャルドでやかましい音楽なんですけど、なんだかとっても気持ちが良いのであります。


似た傾向の音を探そうと、コレ(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2008/04/22)とか、コレ(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2006/08/29)あたりを聴いたのですが、聴いていたら、(妄想的には)大友良英さんのノイズの感じが一番近いかなぁと感じました。
パッと思いつくのが、初期のDCPRGでの、大友さんのギュルギュルガリガリ演ってるところを思い出してもらえば、あれが延々続いてると思っていただければ、おおよその想像がつくと思います。

Alien's Social Dance Partyも、(妄想的には)似た感じを受けられますが、コッチのほうがリズムがしっかりしているし、洗練されている(コレを、こう感じさせるってのも凄い事だ(自分に驚愕))分だけ、聴きやすいと思う人は多いかも。
でも、楽しさ、面白さから言うと SCORCH TRIO ですかねぇ..。

と、言うことで、曲毎に何か書けるような音楽ではないということであります。
こういう音楽は、朝聞いて気合いをいれるという使い方が、(妄想的には)吉かも知れません。


SCORCH TRIO "BROLT!"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2730101)

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