Brad Mehldau, Mark Turner, PB, LG, LP "CONSENTING ADULTS"

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参加メンバー5人が並行記載なので、表題欄は冒頭2名のみフルネームとし、他の方々は頭文字だけにさせてもらいました。
皆さんのフルネームをまず記しておきます。
Brad Mehldau(P)、Mark Turner(Ts)、Peter Bernstein(G)、Larry Grenadier(B)、Leon Parker(Ds)

この盤は、メンツを見てグッときていたのですが、情報発見当初はMark Turnerに対してまだあまり良い印象を持っていなかったので、そのままスルーしていました。
その後、Mark Turnerの(自身の中での)評価が上昇してきて、興味の揺り戻し症状が起きてきたのですが、残念ながらそのころにはHMVでは廃盤表示..。
amazonでは在庫があるのを確認していたのですが、なんとなくそのままズルズルと..
ようやく、意を決して買い込んだのが、ちょっと前ということになります。

1994年録音で、2000年頃発売の一品ということになります。

演奏曲は以下の通り。J.Mcleanの曲が2曲、W.Shorter、C.Poter、H.Silverの曲が各1曲。他がメンバーオリジナル
となっています。
1 Belief
2 Little Melonae I
3 Phantasm
4 Afterglow
5 Limbo
6 Consenting Adults
7 From This Moment On
8 Peace
9 Little Melonae II

楽曲は、かなりまっとうにモダンジャズで、4ビート基調の曲が多いのは、楽曲の作曲者をみれば想像付くとおりのものであります。
演奏は、忘我的な熱い演奏とはいきませんが、全員水準以上の演奏を繰り広げていることは間違いありません。
個々のメンツをみると、Brad Mehldauは近年の個性とは違う部分での勝負ですが相変わらずの良い仕事しています。Mark Turnerも唸る程ではないにしても抑制の効いた良い演奏しています。
今から14年前の演奏のせいかもしれませんし、元来そういうコンセプトでの演奏だからかも知れませんが、ジャズのセオリーから飛び出るような実験的な部分、あるいは耳をそばだたせたくなるような瞬間というのはあまり感じられません。
が、タイトル"CONSENTING ADULTS"を、「ちょいと背伸びした」みたいな感じに受け取ると、往年のモダンジャズをアダルトちっくに演奏しているという意味に於いては、タイトルに偽り無しと受け取ることも可能な演奏となっています。
そういう意味では、"若気の至り"が希薄ということになるのかなぁ...

ということで、コリャ凄い!!ってな演奏でもないんですが、それなりに聴き応えのある作品にはなっていると思います。


Brad Mehldau, Mark Turner, PB, LG, LP "CONSENTING ADULTS"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/444780)

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