Alex Riel Quartet "Live at STARS"

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Alex Rielというと、昨今のトリオ作品(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2005/05/17)(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2008/02/19)で、かなり良い演奏を聴かせてくれていましたので、4人になったとはいえライブ盤となると聴かないわけには行かないでしょう。

メンツは以下の通り、ピアニストは見たことない名前ですが、他の3人は間違いのない演奏を聴かせてくれる名手と認識しています。
Charlie Mariano(As)、Jacob Karlzon(P)、Jesper Lundgaard(Ds)、Alex Riel(Ds)

演奏曲は以下の通りの8曲。ジャズスタンダードだらけの選曲となっています。
1 Black Orpheus
2 My Foolish Heart
3 All The Things You Are
4 Prelude To A Kiss
5 Speak By Charlie Mariano
6 Night And Day
7 Like Someone In Love
8 Sweet Georgia Brown

2007年9月のデンマークでのライブ収録盤です。

演奏は、曲目を見ても判るとおりのごくオーソドクスな4ビートになっていまして、熱気と汗の演奏ではなくスーツにネクタイな演奏になっています。
1曲目こそ"オォッ"と思わせますが、全体に荒くても熱い演奏と言うよりも、ていねいに演奏している感じでそつなくまとまった演奏になっているという印象です。
ただ一人、ピアノのJacob Karlzonが、決められた枠内でではありますがいろいろイタズラを仕掛けて"ハメ"をハズした演奏をしてくれていまして、そこが面白みを増してくれています。
他の3人は、名手だけあって退屈はさせないし磐石な演奏を繰り広げてはいます。いますが..


演奏のクオリティ、完成度は充分にあり、一聴のアグレッシブさはあるのですが、ライブ盤で期待したい"熱さ""粗さ"は、残念ながら希薄かなぁというのが正直な感想です。


Alex Riel Quartet "Live at STARS"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2753820)

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