Jean Michel Pilc / Hein Van De Geyn "The Long Journey"
この盤も、中古漁りをしていて見つけてキリないので"PILCはTRIOだけっ"と自制をかけようとしていたのですが、結局買ってきてしまいました。
ピアノとベースのDUOアルバムで2001年の作品です。
メンツは、双頭となるのでタイトルの通りの2名だけとなります。
Jean-Michel Pilc(P)、Hein Van De Geyn(B)
Pilcは説明不要。Hein Van De Geynは名前に覚えがないのですが、Enrico Pieranunzi "Live In Paris"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2006/01/22)のベーシストと言われて、あぁあれに参加していたのか.. と(恥)
おそらく、Jean-Michel PilcがHein Van De Geynの胸を借りているということなんでしょう。
でも、Hein Van De GeynがokだしたわけですからPilcの実力を認めていると言うことにもなりそうです。
演奏曲は、以下の12曲。スタンダードが多いです。
1 Nardis
2 Footprints
3 Golden Key
4 Alice in Wonderland
5 Tiroirs
6 Long Journey
7 My Funny Valentine
8 Straight, No Chaser
9 Rhythm-A-Ning
10 My Foolish Heart
11 T.T.T. In T.
12 Mr. P.C.
演奏ですが、ピンと張りつめた緊張の糸を紡いでいるような演奏が多くなっています。
全部じゃないけど、要所での尋常ならざる緊張感の高さは、気持ちよいほどであります。
ただ、曲自体知ってるのが多いので、進行を読めるため安心して聴いていられます。
安心して聴いていられるけど、相当な緊張感を感じる演奏というのは、ありそうでなかなかない貴重な存在であると思います。
ベースのHein Van De Geynは昔気質の職人ベーシストってイメージで、昨今の自己主張型ベーシストにありがちな高音勝負という掟破り?常道?は封印して、ベースの本分で勝負しています。これはDUOにおいては分が悪いと思われますが、それでもピアノと対等に勝負しているのは大した逸材なんでしょう。だからPieranunziと共演してるんでしょうけど..
ピアノのJean-Michel Pilcについては、2001年というと"Together"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2007/03/23)の頃になりまして、ちょうど彼の魅力が表面に出てくる前後ということで、脂の乗りはじめにあたる頃にあたるかと邪推しておりますが、この盤でも彼の魅力はDUOというユニットで濃縮されて表出していると感じました。
たしかに当初はとっつきにくい部分もあります(私は、取っつきにくかった)が、何度か聴いているとだんだんその良さに開眼し、そうなるとなんて気持ちの良い演奏なんだとワクワクしてきてしまうデキの良さ。
(ちょっと)わかりにくいけどわかりだすとわかりやすい演奏(でも、奥も深い)。って感じでしょうかねぇ
Jean-Michel Pilc / Hein Van De Geyn "The Long Journey"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/876451)
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