Ken Vandermark,Paal Nilssen-Love "SEVEN"

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最近参加している"新譜試聴会"でよく聴く人にKen Vandermarkがいます。
たいがい、1曲程度なので、一度アルバムを通して聴きたいと思っていました。
でもって、秘やかに中古を丹念に探していたのですが、全然出てこないのであります。
アルバムは、かなりの頻度(4枚以上/年)で出ている気配が見られるのですが、購入する人はガチなファンであることが予想されるため、中古で出ることが無いという構図が容易に読みとれます。
フリージャズでもメジャーな方は、それなりに売れてそれなりに売られるんでしょうけど、あまり有名でないと尚更この傾向が強くなるのはいたしかたのないところでしょう。(特にフリージャズは。。)

って、ことでようやっと見つけた1枚を迷わず購入してきた次第であります。

Ken Vandermarkはシカゴを拠点にするフリージャズ奏者で、その筋では有名人のようです。
Paal Nilssen-Loveは、ノルウェイ生まれの24歳(1974生)くらいの若者。atomicのメンバー。

演奏曲は、下記3曲で、26分、14分、3分という演奏時間になっています。
なんだか極端ですねぇ。
1 First Hit Second Fall
2 Open Too Close
3 Universal Funeral

演奏ですが、まず耳を惹かれるのがKen Vandermarkの骨太な音色でして、基本的にいろいろな音を(絞り)出しているのですが、どの音も渾身の吹奏を感じさせるすんげぇ音を出しています。
これに、負けじとPaal Nilssen-Loveも、ガシガシブッ叩いているのですが、基本的にそんなにめちゃくちゃ演ってません。
めちゃくちゃ演ってないですけど、パワー感はそうとう強烈なモノがあります。
1曲目が長くて聴き応えがあるのですが、途中"BLUE MAN GROUP"(http://blueman.jp/main.html)になったり、オーネットコールマンになったりと、変幻自在というか、ニンマリさせてくれます。

一応、フリージャズの分類になると思いますが、かなり普通のジャズ度が高いフリージャズだと思います。
て言うか、そういうカテゴライズに惑わされず、彼らの骨太なサックス、パワー感溢れるドラムを堪能するのが吉であると断言しちゃいます。


Ken Vandermark,Paal Nilssen-Love "SEVEN"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/1276049)

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