Enrico Intra Trio "JAZZ IN STUDIO"

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この盤は、WEB上でも、リアル店頭でもよく見かけていたのですが、旧盤なのでスルーしていたのですが、あるとき試聴をしてしまったらその演奏の良さに魅了されてしまって、思わず購入してしまったというものです。
ジャケも格好良いですよね。

1962年の"JAZZ IN STUDIO"というアルバムに、1957年のデビューEPの全4曲を加えた全14曲になってリイシューされたということのようです。

メンツは、~10と10~で下記のように変化しています。
1-10
Enrico Intra(P)、Pupo De Luca(Ds)、Pallino Salonia(B)
11-14
Enrico Intra(P)、Pupo De Luca(Ds)、Ernesto Villa(B)

ということで、収録曲は下記14曲となります。
1 Percussion
2 Nadis
3 Pittura
4 A Foggy Day
5 Tra Bop
6 John Lewis
7 Classic Jazz
8 You Stepped Out Of A Dream
9 Tre, Tre, Tre
10 Fiora Blues

11 Modern In S.Remo
12 Blues
13 The Classic Jazz
14 La Strada Del Petrolio

録音が、当時の雰囲気たっぷりのちょっと乾いた音で、それがまず好感触。
そのザクザクとした感触で、ゴリゴリの4ビートジャズを演ってくれているんだからたまったもんじゃありません。

甘さ控えめでありながら美しいと感じさせるピアノ。堅実な4ビートを刻んでいながらしっかりと自己主張をかましているベース。
ドラムも実に良い仕事をしています。

当時のバドパウエルの欧州録音盤に通じるような、ハードでありながらメロディアスで極上の聴き応えある1枚となっています。
個人的には、1曲目がベストであると感じています。

この盤、幻の名盤と化していてオリジナルLPは30万とか値が付くこともあるような作品だったらしいですが、30万の値が付くことがレアであることだけではないと実感できるほどの名演であることは疑いようがありません。
個人的に30万出して買いはしませんが(^^;;

曲と曲の間に、ちょっとコメントが入っているのも当時の雰囲気を盛り上げてくれています。
演奏面でも文句ありませんが、なによりちょっと乾いた音色であることが全体の雰囲気を盛り上げてくれていて、それがいっそうの聴き応えを強固にしているんだと思います。

Enrico Intra Trio "JAZZ IN STUDIO"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2784752)

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